暖かい日差しの中で
白い色とと茶色そして、名前の由来になっている薄青い色合い白い部分に絡めるようにして上品にまとめ、いかにも日本人好みのしそうな羽根の色をしている。
しかし、どちらかと言うとかなり高齢のようで、尾羽打ち枯らしてに近い状態で羽根が痛んでいる。
この蝶は冬を前にして暖かい沖縄や台湾まで飛んでいって越冬するため、秋には南下を始め何百キロも海の上を飛んでいかなければならない。
その蝶が今の時期、我が家のあたりで羽根休めをしているようでは目的地までいけるかどうか分からない。
ただ、本能に任せてここまで来たのだろうけれど、息切れ状態で休んでいるのかもしれない。
「老兵は死なず ただ消え去るのみ」とは、日本で絶大な権力を振るったマッカーサー元帥が解任されたとき、アメリカ議会で演説したときの言葉だが、浅葱斑もどこかで消え去るのを自覚しているように見えた。
今日もうらうらと暖かい日差しの中、一日伸ばしに命をつないでいる。
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