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2014年11月21日 (金)

昭和の子供

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上の写真は、昭和31年栃洞小学校という鉱山町の小学生の写真である。

多分、3年生か4年生くらいの子供たちと思うが、校舎の窓からカメラを向けた人を見つけておどけて見せたものではないだろうか。

写したのは自分ではなく、町の写真屋さんである。昭和31年と言えばいまから60年近く前になるのだから、この子供たちも70歳前後、つまりアラセブンと言うことになる。

この中に写っている子供たちの中には、今では珍しい”くりくり頭の子”そして、その奥には鼻から二本棒を垂れ下がらせ、どんぐりのような髪型をした子供がいて、当時を思い出させる。

このころは、着替えの洋服もろくになく年がら年中着たきりスズメで、このように鼻をたらしている子は服の袖口で拭うものだから、何時もガビガビであったし、この高校生だった自分たちも弊衣破帽のバンカラ思想が幾分残っていた時代でも有り、今に比べれば総じて汚れていた。

ここに写っている少年たちも、その後どんな人生を歩んでいるかは分からないが、案外”末は博士か大臣”ではなくても大成しているかもしれない。

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衆議院が今日解散した。例によって何だか分からない「バンザイバンザイ」の声とともに、、、、

今回の解散ほど大義名分のない解散も珍しく、ある評論家は「安倍の 安倍による 安倍のための解散」だと言っていた。

消費税の再引き上げは、当初からそのときの情勢によって決める、、と定めていたのだから、憲法解釈を閣議だけで勝手に決めた剛腕?首相にしてみれば、簡単な話しであり、このことだけでこの忙しい師走に700億円も無駄金を使うことがないはずであろう。

アベノミクスで景気がよくなると彼らなりに考えたかもしれないが、それらが空回りした挙句、一般市民にそのしわ寄せを押し付けた政治家たちは、自分たちの身を切る法案は全然手をつけようとはしなかった。

どうしたら良いのだろうか。自分たちの選挙区からは共産党を入れれば四人以上が立候補しそうなのだが、”誰に投票しても”の感が強い。

”帯に短し 襷に長し”ということわざがあるが、どう見ても”帯に短し”ばかりでメガネにかなった人はいない。

多分投票日まで、「どうしよう どうしよう」で行くのではないだろうか。

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コメント

岡崎在住様
思い出は常に美しくなるものですが、どん底からしだい世の中が明るく、暮らしが楽になっていく時代は、先に希望がありましたね。
そういえば、鼻をふくテイッシュやハンカチなどもっておらなんだもんね。
服の袖口が一番簡単やった。

投稿: オラケタル | 2014年11月23日 (日) 21時40分

確かにみんなこんな顔をしとったな。鉱山から理髪券もらって床屋は、ただやったぜ(笑)ハナタレが多かったのはサブかったもんでやろな。服はお下がりやったし、ハイカラなんて言葉があったけど、オランドコは無関係やったな。(笑)洗濯機も掃除機も冷蔵庫も無い時代やったけど、今よりずっとみんな生き生きしとったぜ。

投稿: 岡崎在住 | 2014年11月22日 (土) 21時29分

おばさま
今回の”バンザイ バンザイ”は前代未聞でしたね。
それにつけても、尊敬できる国会議員がいなくなったということは、議員の質が落ちてしまったと言うことでしょうか。

投稿: オラケタル | 2014年11月22日 (土) 21時17分

本当に腹の立つ解散でしかも700億円なんて
検討もつかない巨額な費用が掛かるとは・・・
安倍さんって見た目よりしたたかな男だなと変な
感心をしています
万歳をするタイミングがずれていたのは
面白かったです

投稿: おばさん | 2014年11月21日 (金) 23時12分

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