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2014年11月 7日 (金)

楓やつたは

019


秋の夕日に 照る山もみじ 

濃いも薄いも 数ある中で 

松を彩る 楓やつたは 

山のふもとの 裾模様

022そんな歌が口について出てくるような山行きをした。

以前からどんなところか、一度は行って見たいと思っていた、北遠のスーパー林道の縦走。

基点は旧天竜市二俣から秋葉山に鎮座する秋葉神社を経て山住神社へ、そして、ふもとの水窪町までのおよそ40km余のコースである。

火防せの神として名高い秋葉神社は、全国に800社あまりあるがその総本宮とされている神社で、標高866mのうねうねと続く尾根の高見に建っている。

このお宮は昭和43年麓からの火事で消失したあと、昭和61年に鉄筋コンクリートで再建されたが、そのすこし後擁壁の補強工事に行ったことがあって以後何回か行っていたが、今回は約20年ぶりくらいの再訪になる。

人間もそうだが、道路も20年たつといろいろと変わってきており、カーナビのない自動車では、試行錯誤までとは行かないものの思い出のない場所も結構あった。

境内に入るまでの山道は、例の天竜美林とかで杉の植林がされており紅葉らしきものは見当たらなかったが、大きな鳥居をくぐってからはいくつかの赤い紅葉や蔦を見ることが出来た。

ただ、ここの参道の売りは杉の巨木であり、参道の両側に生い茂っている何十本もの杉は、開山当時(709年)からのものと見受けられ、本殿が焼けたときも難を逃れていたと思われる。

そうすると、本当の火防せの神はこの杉たちではないかと思ってしまった。

参道の道脇では、秋の花リンドウやアキノチョウジが咲き、今年最後の彩りを添えている。

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