酔いしれて
ナルシストの異名どおり、水に映った己が姿に恋をして花になったそうだが、おりからの風に吹かれて茎を左右にゆすって、美しさに酔いしれているようにも見えた。
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気のせいかと思ったが、やはり白いものが舞っていた。
気温は三度ながら風は強く、その風に吹かれて右に左に、そして、上下にと白いものは舞いなかなか地上には降りられない。
空の南半分は青空で日もさしているが、北半分は白っぽい雲で覆われている。
多分この雲から舞い降りてきた、風花(かざはな)なんだろう。
北のほうは、ふるさとを含めて吹雪の中だから、この程度の風と風花はご愛嬌といったところ。
それにしても、この時期にして、気象学者さえ驚くほどの気圧配置で、北海道では、雪と風に加え、高潮を伴って水害まで起きているのが放送されていた。
これでは、ダブルパンチならぬトリプルパンチ以上であり、お気の毒としか言いようがない。
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