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2015年2月28日 (土)

秋野不矩美術館

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前から言ってみたいとは思ってはいたものの、なかなか行くことが出来なかった、旧天竜市の秋野不矩美術館と二俣城址に行って来た。

秋野不矩は天竜市の生まれで、インドの風景などを柔らかなタッチで書いた画家であり、生誕地に美術館が出来ていることは知っていた。

今回、迷いながら市街地よりすこし高くなっている美術館を見て、その端正な建物から期待感が膨らんで入った。

最初に案内されたのが、自分が聞いたことの無い”岡村桂三郎”と言う人の作品であり、大きな板に木を焼いてすりつぶしたものを絵の具代わりに描いた作品群であった。

今まで見たことの無い絵の連続、一見襖絵か屏風絵の中に、よく見ないと分からない顔やおおかみが描いてあった。

前後して入った人は早々に出て行った。

わけのわからない絵ではないが、自分らの理解の外にある絵だと感じてしまった。

ついで、二階にあがり、秋野不矩の展示室に入ったが、思ったより小さかったのには驚いた。

作品も大小あわせて20点。という、こじんまりとしたもの、、、、以前に新聞か何かで見たことのある絵は一枚も無かった。

ただ、その中で印象に残ったのは、三菩薩像、鹿の群像を上から描写した”沼”そして、11枚の古面シリーズ、など、、、と来ると、ほとんどと言うことになってしまうか。

しかし、一般入場料800円は、県立美術館などと比べて、すこし高すぎやしないか思ってしまった。来館者が少ない上、見ただけで5人以上のスタッフがいるので館側では、必要なんだろうけど、、、、、、、、

それでも、印象としては良いものを見せてもらったとおもっている。

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2015年2月27日 (金)

春が来たよ~って

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Img_0109午前中の一時期激しい風が吹き荒れた。

そんななか散歩に出かけたのだが、風の方向が一定せず向かい風になったり追い風になったりで、歩くのが非常に不安定な散歩であった。

空は真澄に晴れ上がっていたが、強い風で本来なら暖かさを感じるはずであるが体感温度は低く陽だまりを探してあちこちとさまよって歩く。

例のごとく、麻機沼の周囲を歩くと枝垂れ柳も小さな芽を出しているようで、薄緑に煙ったような枝を吹流しのようになびかせ、、、、、「春が来たよ~」って叫んでいる。

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午後になって、長年使ってきた携帯電話のバッテリーがへたったようで、このごろ充電してもすぐに残量が少なくなったため、交換をしようとドコモの店に行ってきた。

最初に買った店に行ったが、一時間以上待ち時間があるというので「バッテリーの交換ぐらいにそんなに待てるか、もう来ないよ!」って捨て台詞で出た関係上、次の店ではすこし待つことになってしまった。

ここでは、30分と待たずに係員の前に座ることが出来たが、新しい電池を「はい!」って渡されたのはそれからものの3分ほどたってから、あまりのあっけなさにあきれてしまった。

で、思わず聞いたのは「これでお終い?」  「はいそうです」

「席の温まる時間も無いね」って嫌味を言ったが通じたかどうか。

むかし、病院に行くと三時間待って三分で診察が終了。と言われたことがあるが、携帯の電池交換も同じような状態になっている。

ドコモは、電話局から分かれて作られた会社なのだが、お役所気質がまだ色濃く残っているようで、最近ではほかの携帯電話会社の後塵を拝しているのはこんなところにあるのだろうか。

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2015年2月26日 (木)

失意?

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放棄された田んぼのすぐ横で雑草に負けじと力強く咲き出しているムスカリの青い花を見つけた。

予報と違って朝から小雨が降りだす空模様のした、おちょぼ口のような花の下に水滴をぶらさげている。

先日来の高い気温に誘われて咲き出したものようだが、まだ例年より遅い咲き方ではないだろうか。

花言葉を探してみると、「明るい未来」とか「通じ合う心」なんていうのと「失意」「失望」という相反するような言葉が当てはめられているそうだ。

さしづめ、今日のように涙をためているかのような花は失意が当てはまるのだろうか。

いやいや、雨にも負けず、雑草にも負けず、健気にがんばっている姿は、明るい未来、と、思いたいのだが、、、、

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2015年2月24日 (火)

ケリッ ケリケリ

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今日も今日とて麻機田んぼの農道を散歩していると、ケリがその身体の三倍以上はあるかと思われるカラスを追い回していた。

カラスといえば、鳥の中でも頭が賢く、なんでも餌にする獰猛な鳥だが、そのカラスを追い回していると言うことは、もう子育てに入っているのだろうか。

ケリは巣を作らない鳥で地面にじかに生んでいるらしいから、卵のある場所は保護色で診たことが無いが、春早くから名前の由来になった”ケリッケリケリ”と言うけたたましい声を上げて、人にまで攻撃を加えるほど気性の激しい鳥である。

トンビにさえ立ち向かうカラスがなすすべもなく追い回されると言うことはよほどの迫力があるのだろう。

日ごろから、カラスを憎く思っている自分は、これから頭上でけたたましい声と共に攻撃してくることも忘れてかっさいをおくっていた。

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a今年の流行語大賞に選ばれそうな発言を西川(前?)農相が発言している。

政府の補助金を受けている団体から、禁止されている政治献金を受け取ったと追求され、辞職したあとの会見で「分からない人は分からない」と二度も口にした。

政治家は、言葉が命のはずである。先日来野党の追及に「違法性は無い」と繰り返し言うものの、その説明は一切無かったように思う。

違法性が無いなら、なぜ献金をすぐに返したのか。

返せばそれで済むのか。

辞任すれば責任を取ったことになるのか。

繰り返される違法な政治献金に国民はうんざりしているはずだが、安倍総理は「政治献金をやめる気は無い」という。

先日、内部留保をためこんだ経済団体を前にして「守銭奴」とまで言ったが、どんな金でも受け取る政治家もそれに劣らぬ守銭奴ではないだろうか。

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2015年2月23日 (月)

河津桜も開花

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暖かくなるという予報だったが、午後になって23度にもなると厚着のためもあってか、むしろ、暑いという感じさえする陽気になってしまった。

朝の散歩でも、一枚上着を脱いで出かけて、ちょうど心地よい暖かさであった。

巴川の土手に植えられている河津桜が咲き出していると言う話も漏れ聞こえたので、そちらを回ってみると、昨夜来の雨で花びらに水滴がついていた。

このころから、一雨ごとに春が手繰り寄せられてくるのだが、水滴があるというのはそれ以前から咲いていたことになるので、噂は本当だったのだ。

しかし、何本かあるうちの二本にしかまだ咲いていなかったが、この調子ではここ2~3日の天気が良いという予報なのでひょっとしたら一気に開花と言うことになるのかしらん、、、、、

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2015年2月21日 (土)

テラテラと光り

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嵐の前の静けさ、とでも言うのであろうか。日曜日にはかなり雨風が強く春一番が吹くかもしれないと言う予報だったので、節分草でも見に行きたいと思い山梨に出かけてみた。

富士まで新東名で行き、朝霧高原を登りだし朝霧高原道の駅に着くと空気はかなりひんやりし、あちこちに雪だまりが作ってあった。

停車している周りの車は、見る限りスタッドレスタイヤを履いた車ばかり、それに比べて自分の車は新しいタイヤとはいえノーマル。これはやばいかなと思ったが精進湖の辺まで行って決めようと峠を越えた。

精進湖に入ってみると、湖は一部で氷が薄く張っているだけで、「氷の上には載らないでください」と言う看板が立てられているところは、例年より寒さが厳しくは無いのかなと思わせたが、ここまで来ると山の北側斜面に雪が多く残っており、道路も白くなっていたので、トンネルを抜けて向こう側に降りていく気がしなくなった。

Img_0053精進湖からの富士山の眺めは、空に雲もなくくっきりとその雄姿を浮かび上がらせていたが、剣が峰の左側がテラテラと光り輝いている。

多分あの辺りは、風の強いところであり、あの光りようは雪ではなく氷が張り詰めているのだろうなとおもわせる。

その氷を見ているうちに、西湖の”野鳥の森公園”の氷のオブジェも見ておこうとさらに西に向かった。

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2015年2月19日 (木)

うさぎ追いし彼の山

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春は木の根元から雪が融け始める

今日は雨水。空から降る雪が時折雨になり次第にその回数が増えていく時期だという。

つまり、春の兆しが目に見えていく時節である。

太平洋側では、あまり感じられない変化だが生まれ故郷では、木の周りの雪解けと共に雪の上に降る雨は、春の匂いがして、なんとも艶かしく感じてしまう。

しかし、この時期に降る雨は翌日の冷気に伴って、雪の表面を凍らせ普段ならスキーや輪かんじきでないと歩けない雪面を自由に歩きまわれるようになる。

北陸地方をはじめ、飛騨言葉で言う「ごぼらなんようになる」と言う状態である。

こうなると雪山は子供たちの天国であり、童謡にもあった”うさぎ追いし 彼の山、、、”をそのまま実現することになる。

自分たちが子供のころは、まだ戦後の食糧難が続いており年中腹をすかせていた。

そして、米はもとより牛肉や豚肉などの蛋白源はほんの少しであり、子沢山の貧乏家庭には鯨肉が月に一回あれば良いほうであった。

Img_0044兎の足跡点々と


そんななか自前で手に入れられるのは、野兎や狸などであり、この時期になると雪の上に点々と足跡を残していた。

そんなときは、足跡が密集している場所に罠を仕掛け獲るのであったが、敵もさるものそんなに簡単に子供の罠にはかからない。

そのため、一年に二~三羽がせいぜいであったが、それでも捕まえた日には得意満面大威張り、母親に「早く料理してと、、」せがんだものだった。

ちなみに”小鮒釣りし彼の川”でなく”岩魚釣りし 彼の川”であり、当時はどの川にも子供が釣れる岩魚は沢山いた。

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2015年2月17日 (火)

パッと咲いて

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東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 

   あるじなしとて 春な忘れそ    菅 公

学問の神様として、受験生から頼られ、春になると押すな押すなの盛況をかもす天満宮のご本尊になった菅原道真が、九州の大宰府に左遷されたときに、自分の家にある梅の木を見て詠った句である。

いままで、梅の花がそんなに匂うなんて思っても見なかったが、先日、山の仲間が「持って行け」と切ってくれた梅の枝、玄関に挿しておいたところかなり匂う花であることが分かった。

わずか一坪ほどしかない狭い場所に咲かせたためなんだろうが、いままで気がつかなっかたのは梅に対して申し訳ないような気がする。

しかし、この梅の香を九州まで飛ばすのは、、、、、、

ただ、この梅の花、日当たりの悪い場所に置いたにもかかわらず、この枝の元になった梅の木がまだ七分咲きほどなのに、玄関のは満開状態になり散り始めている。

花期の長いのが特徴の梅なのに、まるで桜のようにパッと咲いてパッと散っていくようだ。

玄関は花びらが降りしいて一日に何度も掃きだしの箒がうごく。

外にある梅に比べてなぜ開花が早いのだろうか。

そこには、温室とは言わなくても冷たい風が大きく影響しているようだ。

「人間もその辺が同様なのかなぁ。」なんて考えさせられてしまうこと多々。

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2015年2月15日 (日)

ユリノキの実鞘

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枯れ木に花を咲かせたように、ユリノキの実を包んでいた鞘が残っている。

まるで木工職人が木の幹を削って作ったかのような印象を持って、、、

羽根のついた細長い種を風に任せて放出する、という、役目を終えて後は地上に落ちるだけなのだが、形が面白くて見とれてしまった。

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安倍内閣が、経済成長戦略の一つにあげていた農協改革が農協の総本山JA全中を社団法人とすることでようやく決着がついたようだ。

”むかし軍隊 いま総評”と戦後言われた労働組合総評議会が経済成長と経営者の分断で衰えたあと、対極にいた農協は、自民党の集票マシーンとして選挙のたび貢献したことで、法律に守られ、ぬくぬくいと勢力を拡大してきたが、いよいよその役目を終えたと判断した政府は、その本丸の改革に手を突っ込んできた。

もともと、その横暴な経営の仕方は農家からも飽きられ、農協から資金を入れていない農家は、独自のルートで米や野菜を売りさばいてきていたが、世間からは、農協が農業の発展を妨げる癌になっているとまで言われてきた。

そして、今回農協組織の頂点にある全国中央会から、監査権をなくし社団法人とすることになったそうだが、果たしてこれで、日本の農業が立ち直れるのか疑問である。

どうも自分の見たところでは、TPPに農協のくちばしを入れさせないということにあったと見ている。

今後も何かと言えば更の農協の組織に、「手を突っ込むぞ!」と言う脅かしと見たが間違いか。 

ともあれ、農協の組合員が高齢化し、組織として間に合わなくなったことが凋落のはじめとすれば、「おごる平家 久しからず」の現代版と見る。

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2015年2月14日 (土)

ダイサギを騙して

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Img_0038風も無く穏やかな日差しはいかにも「春来る」と言った雰囲気で、すれ違ったご同輩も「そこらで寝そべっていたいくらいの陽気です」という。

そんな陽気につられて、今日はいつもより遠出をしてしまった。

途中、巴川の土手をから川面を覗くと、葦の枯れた茎になにか黒いものがあるように見えたので静かに近寄ってみた。

なにしろすぐ傍に、用心深いダイサギが一羽歩き回っているので、この鳥が羽音も高く飛び立っては黒い塊が生き物なら一緒に消えてしまいそう。

とにかく、サギの気をそらすには「あんたなんかは興味が無いよ」と言うしぐさで近づかなければならない。

10mほどのところまで近寄ってみると、黒い塊は翡翠(カワセミ)であることが分かった。

幾分逆光気味ながら、背中の青い光沢は宝石の翡翠を思わせる色合いでであり、小さいながら、川辺の女王と言った雰囲気を漂わせている。

そのときになってダイサギも自分が興味を持って近づいてきたのを察知して足早に離れ始めた。

あわててシャッターを押す。

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a昨年十一月に秋葉神社から山住神社に紅葉狩りに行った後、佐久間町から一旦愛知県に出て鳳来町を経て帰ってきたことがある。

その際、県境近くに野田橋という吊り橋を渡ったのだが、この橋のワイヤーが老朽化し交互交通にしていた。

ところが、この橋が先日、斜面の崩落により突然崩壊して市の職員二人が犠牲になり、すぐ傍に架け替えの工事をしていた新橋も崩落の影響を受けて変形してしまったそうだ。

自分たちがこの橋を渡った際にも急峻な対岸を川沿いに道が走っており、「大丈夫かいな?」と話し合った記憶がある。

この野田橋の崩壊が吊り橋のワイヤーが切れたのならまだ分かる。しかし、原因は山腹崩壊であり、その傍に新橋をかけようとしていたと言うことは、山腹の調査が全然出来ていなかったのではなかっただろうか。

ここ以外に架け替えの場所が無かったとしたら、なぜ慎重な調査ができていなかったのだろうか。

新聞によれば、地元の人も危険箇所だと反対していたそうだが、、、、、

結局、場所をここに決めたいきさつや工事のやり直しによる損害などは犠牲になった二人の職員の哀悼をから、うやむやにしてしまいそうな気がするのだがどうだろう。

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2015年2月13日 (金)

気分は春真っ盛り

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Img_0030試乗はしていたし、昨日の始運転で街中は走ってみたのだが、今日はすこし遠出で乗り心地を試すと証して薩埵峠の桜を見に行くことにした。

薩埵峠は旧清水市と由比町の境にある峠で東海道の難所のひとつとして知られており、古戦場の舞台になったり、安東広重の浮世絵などでも知られている場所である。

そして、最近ではここに早咲きの桜を植え、下を通る東海道本線や東名高速道路、国道一号など重要交通路を一見できる場所として沢山の人が訪れている。

ここの桜は緋寒桜が一番多く、一月半ばから咲き出しており、今日は雲もほとんど無い快晴の空の下富士山と共に良い眺めが待っているはずと勇んで出かけてみた。

家から15km、麓に車を止めて、むかしの東海道道を東に登る。

五分ほどで峠に至ればピンクに染まった桜が出迎え、下には波ひとつ無い真っ青な海が遠く伊豆半島まで皺ひとつ無い絨毯の敷いたように広がっていた。

桜の花の間を忙しく飛び回るメジロとミツバチ、、、、、、すっかり春の気分を満喫し南東に雲をなびかせた富士山を眺める。

本当にこの地でベンチに腰掛けていれば、世間の情報もどこかに吹っ飛んでのどかな気分になってしまう。

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2015年2月12日 (木)

忘れる天才

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お別れ前にひと化粧

自動車を発注してから約二週間ようやく引渡しとなり、任意保険の交換で保険なしの車を運転してデイラーに行った。

朝十時、「開店と同時に引渡しを行ないます」と言うことで店に行ったが、車の性能や機能、特徴の説明に約1時間半ほどかかってしまった。

あまりの多量の説明に、頭がこんがらがってしまった。

十四年余り前に今の車を買ったのだが、そのときはわずか十分ほどの説明で「さあ どうぞ」と引渡しが終わったような気がしている。

車の構造が、この間かなり変化してしまったようだ。

ともあれ、愛着のあった今までの車がこの先どうなるのか知らないが、昨日は最後の掃除とワックスを掛けるなど最後の化粧をしてやった。

「さようなら」自分の人生と重ね合わせるような気持ちで、、、、、、、

そして、それから一時間後、娘二人としばらくぶりの食事を共にしたが、話題は一時間ほど運転した自動車の乗り心地など新しい自動車のこと、、、、、

そこには前の自動車の話は出てこない。

人は忘れることの天才である。

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2015年2月11日 (水)

雪深々と

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立春も過ぎたこのころが一番寒いのは、夏至のあとに一番暑い日を迎えるのと同じで、暦より少しづつ遅れて最高がやってくる。

このころになると思い出すのが、子供のころ社宅の共同浴場に行ったかえり、家までの雪道の中、固く絞った手ぬぐいを両手で広げツンツンと揺らしながら歩くと、五分と立たないうちに手ぬぐいが凍り、手前でパッと回すと凍った手ぬぐいが逆さに立ってしまうことだった。

もちろん当時は、タオルなんて高級品でありどこかで貰ったさらしの布地だったが、、、、

当時はとにかく寒かった冬になれば朝の気温はマイナス8度が平均で、一番寒かったマイナス19度のときは、息を吸い込むとき鼻毛が凍ったようで、口元を手でふさいだように息がしにくくなってしまったことがある。

積雪も2m以上は当たり前の世界。深々と降り積もる雪は音を全て吸収し、ここに何百人もの人が生活していることを忘れさてしまう。

ただ、電灯だけがその存在を浮かび上がらせている。

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2015年2月 9日 (月)

カメラを買った

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注文していたカメラが届いた。

いままで使っていたカメラを昨年秋にアスファルトの道路に落としていたのだが、そのときは別にどうってことが無かったのでそのまま使っていた。

しかし、一月になって花に焦点を合わせようとしていたら、ハタッと動かなくなった、何の前触れもなく、、、、、、小型でちいさなバックに収まってたり、ポケットのも入る小さなカメラだったので重宝していたのだが、いまどきの電化製品同様買ったカメラヤン持っていったが、メーカーの台帳を見せられて「修理不能です」と言われてしまった。

そこで仕方なく、おなじキャノンの後継機パワーショットXS60HSと言うのを、カタログだけを見て注文した。

金額は壊れたカメラを下取りにしてくれたが、五万円もするというので悩んだ末にやっとこさ決めた。

多分おなじ大きさだろうと勝手に思い込んでいたのが間違いの元だった。箱を開けられてびっくり、、、、、、一眼レフカメラと同等、いや、レンズが飛び出すだけ大きいのではないかと思わせるものが出てきた。

日ごろ「現物を見なければ買わない」「インターネットや通販でものを買う人の気が知れない」などといってきたのに、、、、、、、

とにかく、性能はいままで以上に向上はしているのだが、これからしばらくはカメラと格闘しなければなるまいて、、、

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いつもの散歩道。麻機遊水地を巡っていたら、北側の一角に高級なカメラにすごいレンズをつけた人たちが、あちこちにいた。

何かの撮影会でもあるのかな?それにしてもモデルはいないし、人の散らばりようもあちらに二人、こちらに三人とばらばらに構えている。

「なにを写そうとしているの?」と傍にいた人に聞くと「鷹を、、、」という。

「何処にもいないじゃない」「昨日、ここで良いショットを物した人がいたというので朝早くからきているんだけど、、、、今日はまだ現れない」とのこと。

多分、この付近には魚を餌にしているミサゴが棲んでいるのだが、これだけの砲列の中登場するのは心の準備が必要な用で、なかなか現れそうにも無い。

それとも、千両役者を気取って、思わせぶりな登場の仕方するのだろうか。

そう思いながら、辺りを見回すといずれも六十代から上の閑人そうな人ばかり、そして、それぞれが何十万もしそうな高級カメラとそれを上回るレンズを付けた人ばかり、、、、、、、、

いかにも平和を絵に描いたような風景である。

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2015年2月 7日 (土)

梅見は失敗

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春の陽気とは言い難かったが、富士市の岩本山の梅が咲いたのではないかと出かけてみた。

天気が良かった昨日を差し置いて今日にしたのは、公園の入り口に何時も出店しているテント作りの屋台も土曜日のほうが出ているのではないかと言う目算があってのこと、、、、

しかし、到着してみれば、駐車場もガラガラであり、屋台の数も少なく当てにしていた串焼きの肉屋も出ていなかった。ここでがっかりした。

これは、梅のほうもまだ早くて”つぼみ”だなって言うのが、雰囲気で感じられた。

梅園のほうに入ってみれば、予想は的中し早咲きの紅梅がまばらに咲いているだけ、一度見晴台が有る高台に登って降りかけたところで、あまり気の毒と思ったのか、それまで雲の中にいた富士山の頂上付近が顔を出してくれた。

003そんなこんなで、岩本山公園を早々に出ることにしたが、行くところも無いので北上して富士宮浅間神社まで足を伸ばした。

整備された駐車場に車をいれ、久しぶりに拝観したがおなじ浅間神社でも静岡の社殿とはずいぶん違っている。

丹塗りの赤いが清楚な富士宮の社殿、権現造りのように極彩色な静岡の社殿。どちらがどうなのかは分からないが湧玉の池の豊富な水量を擁する富士の宮の神社はまことに当を得た神社と見受けた。

ただ、せっかくこれだけの広大な土地を持っているのなら、背景に御神体の富士山が来るように配置できなかったのかと残念に思ってしまう。

帰りは由比で桜海老の唐揚げを食べ、清水の清見潟公園の薄寒桜の桃色の花を見て、当初の目的を果たしたような気分でかえってきた。

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昨夜の寝相が悪かったのか、身体の右側が強い肩こりのような症状に悩まされている。

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2015年2月 4日 (水)

立春大吉

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春は名のみの風の寒さや、、、、、、

唱歌、早春賦に歌われたとおり今日から春が始まる。

今日は立春。先日、ふるさとのお寺から送られてきていた、「立春大吉」のお札を玄関脇の高札に張り替えた。

ここ静岡では、朝のうちこそ冷え込んではいたが、日中は曇り空ながら、そこそこ暖かく感じられた。

桜草も咲きそろい、どこに潜んでいたかミツバチが早速訪れていた。

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2015年2月 3日 (火)

福は内

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床を踏み鳴らして赤青黒それぞれ一対の鬼たちが騒ぐ。

今日は久しぶりに静岡の古刹 臨済寺に行ってきた。

修行の寺と言うことで、年に何度かしか本堂は開放されないが、いつもの通り今日の節分祭は全てを開放して300人あまりの人が詰め掛けていた。

昨年は、都合があって行かなかったので久しぶりといった感じだったが、ことしは本堂の屋根を吹き替え中のようできざはしの外回りに幕が引かれており、入り口も変わっていたうえ、何時も節分祭には飾ってあった掛け軸もなく、帰りに貰っていた味噌が無いなどすこし違っていた。

時代によって少しづつ変化をしていくのは仕方ないことかもしれないが、、、、、

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夜になって我が家でも豆をまく、”福は内 福は内”と小さな声で、そして、外に出てさらに小さな声で”鬼は外”と、、、、、だって、十四軒のちいさな組内には小学生が一人いるだけの老人社会、何処もそんなことはしていない様子。

年中行事も旬の野菜同様なくなってしまい、昭和は遠くなりにけり

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2015年2月 2日 (月)

梅に鶯?ではないけれど

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早いもので一月もあっという間に過去になってしまった。

「梅に鶯 ホーホケキョ」の日本古来のカードゲームである花札の二月は、梅の花に緑の小鳥が掴まっていることから出来た言葉らしいが、緑色の鳥といえば鶯って思ってしまったのか、それとも鶯の声がどこかでしたのだろうか。

いや、今の時期まだ鶯は地鳴きであり、目立たないはずだが、むかしは鶯を飼養して、光の加減で正月に初啼きさせるということもしていたから、、、、、。

ただ、花札の小鳥は鶯でなくメジロではなかろうかと言うことになっている。

山の梅の花も先日来の気温の高さに反映してか一気に花を咲かせ出し、メジロを喜ばせているようで、いく羽も梅の木に群がっていた。

春がまた一歩近づいてきたような光景である。

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昨日今日とテレビはシリアで殺害されたと思われる写真家の話しで持ちきりである。

切り口はどの放送局も同じであり、どこを見てもおなじ場面と同じ話ししか出てこない。

報道の貧困さをまたしても感じてしまう。

自分が思うには、海外経験が豊富だとはいいながら、どこかに甘えがあり、日本式の義理人情が世界で通用していると思っていたのではないかと思っている。

彼の国の人をそんなに信用して人質のところに連れて行ってもらえるなんて、どうして思ってしまったのか、、、、、、、

ともあれ、これで一番ほっとしたのは政府関係者、とりわけ首相では、、、、、、

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