ユリノキの実鞘
枯れ木に花を咲かせたように、ユリノキの実を包んでいた鞘が残っている。
まるで木工職人が木の幹を削って作ったかのような印象を持って、、、
羽根のついた細長い種を風に任せて放出する、という、役目を終えて後は地上に落ちるだけなのだが、形が面白くて見とれてしまった。
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安倍内閣が、経済成長戦略の一つにあげていた農協改革が農協の総本山JA全中を社団法人とすることでようやく決着がついたようだ。
”むかし軍隊 いま総評”と戦後言われた労働組合総評議会が経済成長と経営者の分断で衰えたあと、対極にいた農協は、自民党の集票マシーンとして選挙のたび貢献したことで、法律に守られ、ぬくぬくいと勢力を拡大してきたが、いよいよその役目を終えたと判断した政府は、その本丸の改革に手を突っ込んできた。
もともと、その横暴な経営の仕方は農家からも飽きられ、農協から資金を入れていない農家は、独自のルートで米や野菜を売りさばいてきていたが、世間からは、農協が農業の発展を妨げる癌になっているとまで言われてきた。
そして、今回農協組織の頂点にある全国中央会から、監査権をなくし社団法人とすることになったそうだが、果たしてこれで、日本の農業が立ち直れるのか疑問である。
どうも自分の見たところでは、TPPに農協のくちばしを入れさせないということにあったと見ている。
今後も何かと言えば更の農協の組織に、「手を突っ込むぞ!」と言う脅かしと見たが間違いか。
ともあれ、農協の組合員が高齢化し、組織として間に合わなくなったことが凋落のはじめとすれば、「おごる平家 久しからず」の現代版と見る。
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コメント
おばさま
農協に関係の自分からすると、TPPに反対する勢力を排除しようとしている大企業優先策にしか見えません。
また、農協が本来の目的である農業から離れすぎていったことが、つけ入る隙を与えたのでしょう。
投稿: オラケタル | 2015年2月17日 (火) 21時53分
JAばかりに良い思いをさせないぞ
そんな風に感じました
投稿: おばさん | 2015年2月17日 (火) 19時39分