地獄の釜の蓋
甘夏を採りに登る斜面にはプラスチック製の階段が約250段続く。
その、階段の一部にキランソウの花が咲いていた。
キランソウ、漢字で書くと金瘡小草と書き、民間薬に用いられるが、別名を”地獄の釜の蓋”と言う恐ろしい名前を持っている。
それを意味するのは、彼岸のころ咲き出してほかの草がないようなところで地面覆うようにして葉を広げ、決して立ち上がることがないためである。
特に墓の周りなどを好むところから、この草を引っぺがすと、その下には地獄が覗けるのでは、、、、、なんて考えても無理は無い。
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今日は彼岸の中日。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが春の彼岸は秋の彼岸より一般的には気温が低いが、寒さ慣れした身体には十五度でも暖かく感じるものであり、まして、二十五度以上の夏日にでもなろうものなら暑くてたまらない。
そんな意味で言えば、今日の気温は時折小粒の雨が落ちるものの、十五度を越えてきたので快適な天気であった。
先日掘った蓮根も、ここ三日間の雨模様の中ようやく乾いてきたので、土落としをし長野に発送しようとしていたが、すこし荷物が中途半端な感じだったので、前々から「好きなようにしていいよ」と言われていた甘夏を10kg余を摘みにいった。
「好きにしていいよ」って言われたときに、そばの木に蜜柑摘み用の鋏がつるしてあるので、持ち主がいないときでも摘んでくること出来ありがたい。
10kg余の甘夏といっても、摘み取るにはものの10分とはかからない。
しかし、自転車の前籠に入れるとまことに運転しにくい状態になり、手押しで帰ったが、これが一番の難題であった。
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