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2015年3月28日 (土)

雪崩考

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大津山から見た漆山岳狭い谷筋が雪崩の常襲地帯

北海道ではこの季節にしては記録的な暖かさになったそうだ。

生まれ故郷の飛騨では急に気温が高くなるこの時期、各所で雪崩が発生する。

この時期の雪崩は”ジコスリ”といい、漢字で書くと地擦りとなるが、水気の含んだ重い雪が下の土や岩もろとも谷筋をくだってくるもので、毎年起きる場所では、岩盤がむき出しになっているところもある。

雪崩には、大きく分けて真冬に雪が積もりすぎたり、固くしまった雪の上に積もった雪が崩壊して滑るアワ(泡雪崩)とジコスリがあるが、どちらも強烈な破壊力を持っている。

飛騨の神岡を南東から北西に流れる高原川沿いを流れる国道41号線沿いはむかしから雪崩に苦しめられ、冬場は交通途絶がしょっちゅうあった。

自分の知る限りでもトラックが雪崩で吹き飛ばされ亡くなった人もいたし、そのすこし上流に”割石”という小さな集落があるが、ここの対岸を”障子破り”と言う、木の少ない急斜面があった。

そのむかし、ここで発生した雪崩が下を流れる高原川を越え、対岸の集落の障子を破ったことから名づけられたと聞く。

ことほど、大きな雪崩ではなかったが、自分も二度雪崩の原因者になったことがある。

一度は中学生のとき、学校の授業が始まる前学校の上にいき、尻に笹の葉を敷いて滑って降るのが日課のようになっていたが、あるとき雪だるまを作ろうとして雪のかたまりを斜面に沿って転がしていたら、突然雪の斜面に亀裂が走り50センチくらいの厚さの雪が滑り出した。

音もなくゆっくりとだが滑っていくあとから追いかけてみたがどうしようもない。

その雪が斜面を横切るようにして建つ社宅の屋根に乗り上げたところで止まったものの、社宅が大きく揺れたとかで、みんな飛び出してびっくりしていた。

その後どうなったのかは記憶に無い。

そして、もう一度は高等学校に入ってから、むかし採掘場あったとかで木がほとんど無かった大富というところへスキーツアーで出かけたのだが、斜面の一番上を歩いていたとき、自分のスキーの先端から亀裂が入って滑り出した。

このときは結構早く流れだし、大きな声で呼んだが、下を滑っていた同級生二人が避けきれず雪に埋もれながら巻き込まれていった。

幸い傾斜のゆるい斜面だったので、埋まってしまうと言うことが無く、自力で出てきて笑い話で済んだが、一時は呆然と見るしかなかった。

いすれも泡のちいさなもので、これが急斜面でだった場合どんな惨事になっていたか分からなかったと後で冷や汗をかいたものだった。

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コメント

岡崎在住様
そうやったね。
栃洞はどうだった知りませんが、自分たちは中学のころ、学校の屋根雪下ろしは、2年生になるとスコップを持ってあがり、屋根雪下ろしが体育の時間でした。
屋根が、何処もトタン屋根だったからヨキで雪の下の氷を割りましたが、勢いあまってよくトタン屋根を傷つけたものです。

投稿: オラケタル | 2015年4月 3日 (金) 15時45分

オリは雪崩の経験は無いけど、この時期のトタン屋根から滑り落ちてくる雪の固まりはおすなかったな。カネコオリに当たったら死んでまうな。またこの時期のグランドから流れ出る雪解け水は、まるで川のようでホント豪快やった記憶があるな。ずっと見ておっても飽きんもんやったな。

投稿: 岡崎在住 | 2015年4月 2日 (木) 23時08分

おばさま
雪が降らない静岡の人に雪の害を話してもなかなか理解してもらえないところがあります。
この時期発生する地こすり雪崩は、人間よりも機敏で、危険に対する予知能力に長けている熊やカモシカなども巻き込まれて死んでいることがあります。
怖いですよ、、、、

投稿: オラケタル | 2015年3月29日 (日) 21時55分

雪が積もり除雪で大変だった地も
早く暖かくなれば良いのに・・・と
思っていましたが今度は違った悩みも
出てきますね

若いころの雪にまつわる思い出
笑いながら読みましたが不謹慎でした

投稿: おばさん | 2015年3月29日 (日) 19時34分

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