フッキリテッキリ
飛騨の神岡 雲居の御殿、、、、、
神岡音頭の出だしで、後の鉱山会社の社長になった人の作詞であったが、この音頭は地元の人にも評判がよかったようで、節回しの難しいほかの民謡とは別に当時の若い人が故郷の歌としてよく歌った。
鉱山の採掘現場で働く人たちが住む社宅は標高800m付近にあり、谷を隔てた向かいの山々の中腹にはよく雲がかかり、それこそ、雲上の楽園などとも言われた。
その雲を見て、天気を予報する言葉があり、子供のころ父親から「フッキリテッキリ タッキリフッキリ」と呪文のように聞いた覚えがある。
後になって漢字を当てはめると「降る霧照る霧 立つ霧降る霧」を早口に言った言葉であり、静かに尾根から下がっていく霧は晴れの前兆であり、湧き上がる霧は雨の前兆であるということであった。
静岡をたつ前は、梅雨前線の影響とかで激しい雨も降っていたが、日本海側では梅雨前線が北上していないため小雨程度の降りかたしかしていなかった。
それでも、朝方少し離れた場所で小雨が降っていたらしく木々の向こうから霧が沸き立ちその向こうの山々を覆い隠してしまった。
「梅雨時やから しゃないなあ」というのが隣にいた従兄弟の声。
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