台風疎開?
七月四日、病気見舞いに行った道を十一日後再び車を走らせることになった。
折から勢力の強い台風12号が四国に上陸し、南に面した海岸を中心に強い雨風が吹き出した。
静岡から山梨を抜け長野県の諏訪サービスエリアまでワイパーを精一杯振らなければ視界がさえぎられるような悪天候であったが、諏訪サービスエリアで道路状況を尋ねると、信州から飛騨に抜ける道路には制限がかかっていないとのことだった。
この一帯は、雨が降るとたびたび道路が通行止めになるため、ここが規制されると上越市から富山周りになるのではないかと心配していただけに、何とか規制のかかる前に通過できれば幸いと松本に向かった。
ところが、雨は塩嶺トンネルを越えると次第にすくなくなり、松本ではワイパーを動かさなくてもよいくらいの天気になった。
いまに降るのではないかという心配も安房トンネルを抜けて飛騨に入ると、標高2,800m余の笠が岳さえ見えてきて台風はどこへやらという状態になった。
本当に運がよかった。と安心するやら気が抜けるやら。
そのまま、目的地について最後のお別れにも間に合った。
お通夜の夜。そして、翌日の葬儀と雨は時折ぱらつくものの、傘を広げるほどのことも無く、テレビで報じる情景と静岡からの電話はまるで他所事のような気持ちで聞いてしまった。
なんだか、戦争中にアメリカ軍の攻撃を避けるため、学童疎開というのがあったが、今回はさしづめ”台風疎開”の印象すらある。
東側に北アルプスの壁が湿った空気の侵入をさえぎり、西側に流れる川が山々を押し広げているためこういう現象を作っているのであろう。
この地形が、逆に冬になると豪雪地帯となるのであるが、、、、、、、、
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コメント
おばさま
お悔やみありがとうございます。
いつ雨風が強くなるか、ばかりを気にして走りましたが、隣にうるさい人がいますので、スピードは控えめ、追いついた車には先に行かせるようにしながらでしたので、、、
本当に今回の台風は変わっていました。
投稿: オラケタル | 2015年7月19日 (日) 22時31分
お亡くなりになったんですね
でも意識のある時にお会いでき良かったと
車を飛ばしたことでしょうね
台風の被害も静岡は無く安堵しました
投稿: おばさん | 2015年7月19日 (日) 16時34分