七十年前の今日
先の大戦が何千万人と言う犠牲と敗戦と言う未曾有の惨事を残し、終わってから今日で七十年となる。
この日を覚えているのは、自分たちより年上の人だけであろう。
自分自身としては、旗を振って出征兵士を送る国防婦人会、真上を飛んで富山へ空襲に行くB-29の編隊、そして、玉音放送くらいしか記憶にないのだが、、、、、
七十年前の今日は、全国的に青空の下暑い一日だったのか、富山県との国ざかいになる谷間の集落で今では小さな貯水池になっているプールで水浴びをしていた。
お昼近くになって、大人がラジオのある家(当時、ラジオのある家は限られていた)に集まって、何かの放送を聴いていたが、電波状況が悪かったのもあって何を言っているのか理解できなかった。
もっとも聞こえたとしても、あの文語文は子供の理解を超えていたと思う、、、、、
とにかく、聴いていおる人の中に知恵者がいたようで、戦争に負けたことを口にした。
今になって考えると、よく聞き分けたもので、これがもし間違っていたら早速警察に連れて行かれ、スパイ扱い、特高警察の拷問などにあってしまうのだから、、、
早速家に走って帰り「母ちゃん戦争が済んだってよ」と言ったところ、暗い納戸で食器を構っていた母親は「そうか」と静かな声で言ったことを覚えている。
しかし、人間の記憶はどこかで間違っているようで、母親が生前自分の娘、つまり孫に語ったところによると、帰ってくるなり「戦争に負けたのでアメリカに殺される」と言ったとか、、、、、
そういえば、戦争中に「鬼畜米英に何されるか分からない」というプロパガンダーがあったが、そのことを真に受けていたのだろうか。
そのことについては、「ぜんぜん記憶にございません」と国会口調で答弁したが、はたしてどうだったのだろうか。
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