飛ばした種は
ハルノノゲシという名前を持っているが、秋遅くまで次から次へと花を咲かせては綿毛を飛ばしている。
この草も、自分の分身を旅立たせようと風を待っていたが、なかなか上空へ舞い上げてくれる風がなくてじれているかのようだった。
幾百とある綿毛の下の種、これだけ飛ばしていくつが来春芽をふかせる地に舞い降りることが出来るのだろうか。
ノゲシの花言葉に「旅人」「憎まれっ子世にはばかる」「追憶」などがある。
「旅人」と言うのは写真の状況を言っているようだし、「憎まれっ子世にはばかる」なんてのは花言葉としては珍しい言葉だが、世界中に広がるほど、繁殖力が強いことから来ているのだろうか。
しかし、「追憶」なんて優雅な言葉は、この花には似合わないような気がするが、飛んでいった見知らぬ土地で、生まれ故郷を思う心だとすれば、さしづめ、自分や亡くなった娘もそのうちに入りそうである。
30日には、その娘の骨の一部を故郷の土に返して上げることにする。
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コメント
TOMOKOさま
ふるさともたまに帰れば知り合いの数も減り、いま浦島太郎の感があります。
しかし、長年見慣れた山川はそのまま残っており、昨年は一度も帰らなかったあの町も今年はこれで四度も帰るこることなりました。
四十九日の法要も済み、かなりすっきりとしました。
時間というものの恐ろしさとでもいうのでしょうか。
投稿: オラケタル | 2015年10月14日 (水) 22時13分
おばさま
四十九日の法要も済みどうにか落ち着いてきました。
これからぼちぼちと再開しようと思っています。
またどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: オラケタル | 2015年10月14日 (水) 22時08分
お嬢様とともに故郷へ行かれたのですね。
切ないながらも、故郷への旅路で沢山の思い出に浸ったのでしょうね。
こういう時にも故郷って有り難い存在ですね。
いつまでも大事になさってください。
投稿: tomoko | 2015年9月 2日 (水) 05時41分
何につけてもお嬢様の事を想いだしますね
オラケタル様が健康でいてずっとお嬢様の事
忘れず思い出を奥さまと話し合い
彼女が生きた証を残してください
語り繋いでください
上手く表現できませんが忘れないでいることが
一番だと思います
そう思うとハルノノゲシも健気で愛おしく
感じられますね
投稿: おばさん | 2015年8月27日 (木) 19時07分