羊の如し
静岡の奥座敷、梅が島温泉と近くまで紅葉は降りてきた。集落から少し上ったところ三段の滝近くに車を止めれば、人気もなくただ谷川の轟々と言う音だけが鳴り響く。
足ものと落葉は、ここしばらくの晴天続きで乾ききり、香ばしい香りを漂わせている。
ふと、何十年も前、こけ取り(きのこ取り)に山に入ったときもこんな情景だったことを思い出し、道の上下に心を配って散策した。
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まえに、「日本人の本質は羊の如し」 羊は牧羊犬に追われて一匹が右に行けばすべてが右にいく、行かないと不安で仕様がない、ところが一緒だという。
いま世間はハロウィンというわけの分からないものに大騒ぎをしているそうだ。
なんでも、西洋でやっているからといって、その本質を知ろうともしないでただ仮装して騒ぎ立てるのが面白いということで、マスコミが取り上げたところ、遅れてはならじとはじめているようで、衣装を買ったりすることで、その経済効果はバレンタインを上回っているとか、、、、、うまく乗せられているとも知らないで、
ばっかみたい!
池谷の畑に集まる仲間の一人に”仙人”と言う愛称を奉られる人が居る。元大学で教鞭をとった知識人であり、近所に先祖からの屋敷や貸地をもっている資産家だそうだ。
しかし、畑に来るときは年中着たきり雀のごとく服装は洗濯はしているものの同じものでとおし、秋口になってようやく擦り切れたひざによく似た布で膝当てを縫い付けたくらい。ぼろ自転車に乗って飄々とやってくる。
話しの輪に入っているときはあまり自分のことは話さず、ニコニコと相槌を打ちながら応対しているので、よき仲間である。
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今日はその仙人が、こなかったので噂話しの種にされた「あの人は、奥さんから宇宙人みたいと言われているそうだって」「和して同ぜずって言うけれど、人と一緒の行動はいやみたいね」「大多数の人から見ると変人なんだろうか」
「けれど、あの人から見ると世間の風潮に何にも考えず、流されていく人の方がよっぽど変人なんだろうね」
さて、変人はどっちかな、 チャンチャン!
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