冬の土用
土用といえば夏の土用ばかりと思っている人が多いが、各季節にそれぞれあり、いまが、冬の土用の真っ最中である。
夏の土用は暑さに負けてばててくる人が多いせいか、”うなぎを食べて”と言う江戸時代の宣伝に今でも呪縛されているが、ほかの季節には何も聞かない。
ただ、土用の間は土を弄らないというのは農家にまだ残っている風習のようで、土用の入りの前に耕運機で土の転地返しを済ませてしまっていた。
これは、田を鍬で掘り返していたころには、寒さの厳しい時期は骨休めをするためにか、身体を冷えで壊さないようにするための知恵ではなかったのだろうかと思う。
写真は土用入り前の16日に写したものだが、農家の高齢化は一足先にすすんでいるようで、最近では耕運機に引っ張られるようにして付いていく人をよく見かける。
TPPが発足すれば、米農家には多大な変化がおきるようだが、こんな風景もいつの間にかなくなるのだろうな。
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