富士山美保子さん
あ
「天気もいいからどっかへ行ってこようよ」「うん、そんでも、連休中だし人ごみの多いところはいやだしな」ってんで考えた結果、
裾に雲を巻きつかせてはいるがはっきり見えるので富士山の近辺にでも行ってくるか、ということになった。
ところが、富士市まで来てみると、裾に巻きついた雲が邪魔をして、裾から上は全然見えない。
仕方ないので広見公園のバラでも咲いていないかとバイパスを降りてみると、今度は駐車場の入り口を間違えて通り過ぎてしまった。
この先にも駐車場があったはずと、少し東側に行って駐車場に入れると、「富士山かぐやひめミュージアム」専用の駐車場と書いてあった。
しかし、ここからでもバラ園のほうに行けるから、といって歩き始め、「この建物でトイレを借りよう」と立ち寄ったのが、指定のかぐや姫ミュージアムの裏側であった。
入る前の歩道脇に植えられている竹が、まだ新しい土で覆われていたため、入ってすぐの受付に「いつごろ出来た建物?」って聞いたら、「昨日です」といわれびっくり。
出来てすぐのわりに入館者も少なく、ゆっくりとなかを見て回ったが、そんなにびっくりするほどのものはなく、少々がっかり、それでもせっかくだからと一番奥の展示室に入ると身の丈1mほどの大きな日本人形がガラスケースに入って飾ってあった。
「あれまあ、これはうわさに聞いた富士山美保子(ふじさんみほこ)さんか、、、」先日、アメリカから里帰りをして県東部のあちこちで公開しているとは聞いていたが、富士市の展示に合わせて、このミュージアムを開館したのか、、、、
それで、展示品が急ごしらえの気味があったのか、だけど、その割には、何の宣伝も聞かなかった。
青い目の人形、名前はメリーさん
富士山美保子は5月8日までの展示だそうだが、その脇にあったアメリカから交換として贈られたという「青い目の人形」は小ぶりの上に少しみすぼらしく見えたが、戦争中に捨てられる運命の中を潜り抜けてきた貴重なものだとして見ると、なんだか神々しく見えてくるから不思議であった。
とにかく、今日この人形に出会えたのは、偶然がいくつも重なった挙句のことであり、富士山美保子とは何か縁があったのだろう。
余計な事ながら、自分の従姉に美保子というものがおり、富士山美保子がアメリカに渡った年の生まれであるが、こんなに美人ではない。
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