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2016年5月 8日 (日)

ベサメムチョ

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全国至るとこと言ってもよいくらい繁茂しているスイカズラに花が咲き出した。

つぼみのうちは先端がすこし赤紫がかった色をしているが、開花時には唇状に上下に分かれた白い花が咲き、その後黄色くなっていく、そのさまから金銀花と言ったり、冬も葉が落ちない常緑の蔓であるため、忍冬とも呼ぶ。

スイカヅラを漢字で書くと吸蔓と書くが、唇状の花から来るのではなく付け根の部分に蜜があることから、花を取って吸うことから来ている。

ちなみに江戸時代はこの花から作った”忍冬酒”は浜松の名物だったようで、参勤交代の大名衆が楽しみにしていたとか、、、、どこでも作れそうなのだが、そんな話が残っていると、遠州で聞いたことがある。

自分は花の形状からこの花を見ると、ラテン音楽のベサメムチョを思い出してしまう。

besame besame mucho

como si fuera esta moche la ultima voz

キスしてよ キスしてよ もっといっぱい

今夜が 最後かもしれないから 

と、狂おしいセニョリーターの愛の告白である。

この歌の意味を知ったのは、アンデスの山中で仕事をしていたときであった。

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1,975年ペルーの標高4,000m付近で仕事をしていたとき、先輩がよく宿舎に訪ねてきてくれ、励ましてくれた。

先輩とは同じ鉱山で仕事をしたこともあったが、ペルーには鉱山出資の子会社があり、そこへ採鉱を指導するということで派遣されていた。 

その後、自分は金属鉱業事業団から、鉱床探査のボーリングをするため国の予算がついた時点で行くことになった。

当然、一年ごとの短期派遣なので、会社派遣の人たちからはうらやましがられたものだった。

派遣先が違うため、宿舎は別であったがすぐ近くだと言うことで、髪が伸びたときなど交代にはさみを持って床屋さんをし合ったこともあった。

昨日、その人の姪御さんと言う人から別のブログで照会があり、よく知っていると答えたところ、先輩は20年も前になくなっていたことが分かった。

気配りの長けた人で誰にでも好かれる人であったが、それだけに苦労をしたのではなかったのだろうか。

自分の数少ない同級生の中にもすでに鬼籍に入った人は1/3に及ぶが、事業所採用の社員が本社採用扱いになるにはそれぞれに苦労したようで、亡くなったすべてがそんな人である。

幸いと言うか、海外派遣から早急に脱落し、静岡に流れてきた自分はいまだに健在である。

それにしても、企業戦士として、会社の花形として、身を粉にして働きづめに働いた”地上の星”はみんな散りじりになり、見送られることも無く散って逝きつつある。

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コメント

岡崎在住さま
このころはまだスマート(古臭い言葉)でした。
いまでは、この上に脂身が15kgほどついてしまって、重くて重くて、見られたものではありません。
むかし、朝鮮戦争が始まってころ、鉛や銅が高値で売れて、金属鉱山はお金の使い道に困ってしまった時期がありました。
三井金属は、かな木戸に発電所を作ったのをはじめ、千葉県や埼玉県に土地を買いあさり、三金不動産(?)という会社まで作ったものです。
そのご、景気が悪くなるとまた戦争が起きてくれないかと言っていましたが、ベトナム戦争以後はそういうと特需は起きなくなって、、、、、結局は閉山です。

投稿: オラケタル | 2016年5月 9日 (月) 22時07分

kulalahinata さま
当時はフイルム写真のころですから、いまのように何枚も写すことができませんので塚中さんとはこれ一枚です。
しかし、このときのことは今でも鮮明に覚えていますのは、髪の毛の一部を大きく切りすぎて、それを修復ごまかそうとしたのだけど、失敗し、、、、、結局とら刈り状態になって、、、
苦笑いをしているときの状況です。

投稿: オラケタル | 2016年5月 9日 (月) 21時56分

オラケタさん
イケメンじゃん(笑)
ワンサラ鉱山をNETで調べるとまんだ三井金属(株)が関係しとるね。亜鉛、鉛の産出とのことで神岡鉱山で培った技術を採用との事や。鉛という重金属は、その有害性が指摘され、ガソリンへの鉛添加の廃止や、2000年ごろを契機とする自動車業界の鉛規制(欧州廃車規制EU-ELV)でエライ目にあったが、未だに半導体基板の接続に使用するはんだの鉛フリーは実現しとらん(融点が上がるため)依って、鉛は今後も重宝される金属や。一方、神岡鉱業は現在、鉛リサイクル事業に注力しとるそうで、従来既存設備を使えるし、未だに自動車電源は鉛蓄電池が性能/コストで主流やし、そしてリサイクルであれば資源枯渇や公害(/カドミ排出/亜硫酸ガス)の心配なく大正解やな。即ち、今からはリサイクルと太陽光事業が主流になろうし、日本政府はアベノミクスなんぞの金持ち層での浪費社会ではなく、地球人が自然と共生できる持続可能な社会に世界をリードしてもらわんとダシカンな。。

投稿: 岡崎在住 | 2016年5月 9日 (月) 21時34分

生前、ましてや海外赴任していた頃の叔父の姿を拝見させて頂きとても感激しました。
…大変感謝を致します。有難うございました!

投稿: Kulalahinata | 2016年5月 9日 (月) 19時07分

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