加茂の庄 菖蒲園
江戸時代から豪農庄屋としてこの地にあった加茂屋敷を基盤にした広大な屋敷地を花菖蒲園として人々に見せ始めたのはいつのころからかしら無いが、自分が静岡に来た三十数年前にはすでに人に知られていたようで、電車とバスに揺られて、そのころまだ小中学生だった子供と母親を連れてきたことがあり、それから何度この地を訪れたものだろうか。
こういう施設は、一度訪れたあとたびたび来る人がいると長続きするそうだが、三十数年のあいだに、あちこちに花鳥園を作ってきたことを考えると、自分のような客がたくさんいたことになる。
掛川駅近くの花鳥園や朝霧高原の花鳥園にも行ったことがあるが、なんだかここが一番落ち着くようで、一番回数が多い。
今回は、前に来たときに比べて、鴨を園内に放し、孔雀や雉の仲間、そして、別の場所で水鳥を柵で囲った場所を設置していたが、、、、、これはすこしやりすぎの感がある。
さて、目当ての花菖蒲であるが、まだすこし早かったようで早咲きのものが蕾の無いほかの株の間にあると言った感じだったが、幸いのウイークディでもあり、同じような年齢層の人々が10組程度しかいなくてゆっくりと観賞できた。
そして、昔の庄屋の面影を残す座敷をみながら、これだけの屋敷を建てるにはどのくらいの田んぼなり財産があったのだろうかと想像してみた。
多分、戦後の農地解放以前は、貧富の差が激しく、この家の所有地は目の届く限りどころか、もっと広大な地面を所有していたに違いない。
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