日本人も変わった
たぶん風呂にはいったことがないアンデスの住人(作業員たち)
四十年余も昔のことであるが、アンデスの山中、標高4,000m付近で仕事をしていたとき、現場の作業員のなかに何人か襲われることが無いなとおもっていた。
そのわけは、生まれてこの方ほとんどのものが風呂はおろかシャワーもろくに浴びていないため、体臭が匂っていたからである。
そういう自分たちもシャワーつきの建物にいたが、水が冷たいためあまり身体を洗うことも無く、毎食オリーブオイルで炒めた鶏や魚を食べていたため、日本に帰ってきてから、一週間ほど「臭い臭い」と言われたものだ。
おかげで、向こうにいる間たびたび思って口にしたのが、じゅうじゅうと油がたれる塩焼きの秋刀魚をたべ、首まで風呂に使って「極楽 極楽」と言ってみたい。と言うことであった。
ところが、今朝ほどのテレビで、最近の若い人の四人に三人が風呂に入らず、シャワーで済ましているとのことだった。
その理由として、面倒くさい、もったいない、パソコンや携帯を持ち込めない、忙しいなどと言うことらしい。
このほかにも、二十代の20%は米を食べないと言う報告もあるそうだ。
日本人の意識はずいぶんと変わってきてしまったらしい。
これまで、米は主食であり、胴長短足が日本人の特徴だったが、背が高くなり顔のほりが深くなった昔風で言う日本人離れをした若者が、こういう食生活や風呂などの文化からも生まれてきているようだ。
欧米ではバランスのよい日本食に美味しさだけでなく健康面から人気が集まっていると聞くだけに、本家がその食生活を手放している。
また、江戸時代末期に日本に来た外国人はその清潔感漂う日本人驚いたそうだが、その源は風呂にあり、温泉ならずとも首までお湯に浸かって「よくぞ 日本に生まれける」なんていっていた時代も、、、、、、、、
たしか、二人住まいの我が家でも風呂はもったいないと言う気がしないでもないが、残り湯で洗濯しているので「仕様が無いかな、、、」なんて納得させている。
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コメント
岡崎在住さま
そうですか、インドではアンタッチャブルっていうんですか。
そういえば、身分制ではないけれど、日本にも「橋の無い川」がなかなか消えないようですね。
ペルー高地の場合、雨季の場合は雪になりますし、乾季ででも霜が降りることもざらですから、川での水浴びやシャワーもなかなか使えないようです。
投稿: オラケタル | 2016年5月10日 (火) 21時59分
インドもシャワー使用やけど、カーストに属さない「不可触民;インドで2億人を占める」はバラック小屋の居住なので、もっぱら井戸水や河川で体を清めておったな。なんとか云ってもインド男はカッコつけマンやし、女はサリーやったな。ところで、日本に研修に来ておったインド人のエンジニアが興奮しながら「**さん、昨日名古屋でアンタッチャブル(不可触民)をみましたよ。」との事。どうも浮浪者のことらしいが、最近、ホームレスの事はあんま聞かんし、処遇が改善されたんやったら嬉しいけどな。
投稿: 岡崎在住 | 2016年5月 7日 (土) 18時30分