ふるさと納税
午後になって花を咲かせるところから未草という名がついたという。
未とは十二支の未の刻をいい、いまの時代なら午後二時ということになるが、いくらなんでもそんなには遅くない。とにかく、睡蓮属の中では唯一日本古来の種である。
真っ白な花を、静かな水面にうかべ、おすましをしているようなポーズはさしづめ、まだ大人になりきれていない少女と言ったところか、、、、、
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”ふるさと納税”が始まって何年になるのか覚えが無いが、最近はその金額がとみに増えているそうだ。
昨日の新聞によると、静岡の各市町に99億円余が収められれ、その中で焼津市が断トツの一位で40億円、ついで西伊豆市が11億円、小山町が約10億円となっている。
税収の乏しい小さな市町村では、願っても無い財源で喜ばしい限りかもしれない。
もともとは、ふるさとを応援するため趣旨で始まった制度であったが、今ではどれだけ豪華なものを景品というかお礼が帰ってくるのかで差が出てきたようで、もらう側の各自治体間の競争が異常な様相を示している。
一方でふるさと納税で、入るべき税金がほかの自治体に持っていかれる金額もあり、静岡の場合も差し引きいくらになっているのかと言うことの発表は無い。
先日のテレビによると、ふるさと納税で入った金額の半分くらいをお返しに使っていいると聞くと、なんだか不思議な気がしてしまう。
本来入るべき税収が日本全体で見るとどれだけ減って、そのために問題になっている保育園などにしわ寄せが来ているとすると、御礼の金額の上限をふくめて制度の見直しが必要ではないだろうか。
本当にふるさとを応援したいと言うなら見返りを求めるのは邪道だと言うことを明確にしなければなるまい。
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