ダニバナと覚えていた
子供のころ、この花の名前をダニバナと覚えていて、この木にはダニがいるものと思っていた。
しかし、本当の名前がタニウツギ(谷空木)と言う名前を聞いて、花の名前が変化した名前であることを知った。
この木は、名前の由来になっている芯がコルク状の白いスポンジが詰まっているような低木で、明るい開けたところに繁殖している。
花の色は、外側が濃い赤であるが中は桃色なので、蕾の時期は開花したときに比べて赤色がきつい。
低い山地では、田植えのころ咲くので田植え花なんて別名があるが、自分たちはこの花が咲き出すと根曲がり竹の竹の子が出てくるのでその目安にしていた。
梅雨がすこし遅い飛騨の山地はカッコウが啼き、コジュケイが”チョットコイ チョットコイ”と山奥に誘う。
雪に、押さえつけられていた笹が起き上がった隙を見つけては泳ぐように竹の子を探したのは幾とせむかしのことだったか。
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