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2016年6月19日 (日)

祖母を思い出した

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Img_3600今年の大河ドラマで有名になった上田市につむぎ工房があると聞いていたので出かけてみた。

場所を知らなかったので、宿に電話番号を聞き、後はカーナビに案内されていったのだが、宿は上田市の東の市であり、工房は上田市の西はずれだったので、上田市を横断するような格好になってしまった。

いままでなら30分もすれば行けたところだったが、大河ドラマの影響だったためか、あちこちで渋滞に巻き込まれ、とくに、上田城近辺がひどかった。

ようやく工房近辺に着いたものの反対車線が渋滞している上、道幅が狭く、、、、

上田紬は、パンフレットによると二本三大紬といわれたそうだが、手織りをするところは今では二か所しか残っていないそうで、風前の灯といった様子になってしまった。

見学者は時間内ならいつでもOKということなので、突然訪れた、われわれ四人しかいなかったが快く工房の中を案内してくれた。

何台も並んだ機織り機を見て、自分の母方の祖母も蚕を飼い、自宅の二階で機織り機で、トントンカラリと機を織っていたのを小学校へ入る前に見たことを思い出した。

しかし、その工程を見ているうちに、機を織るのは最終段階であり、蚕を飼い、繭から糸を引き、拠りをかけて糸にし、それを染めたうえで、何千本もの糸をまとめて縦糸にし、筬に横糸を取り付け、、、、、

機を織り出すのは、九分九厘仕事が済んだ上の作業だと言うことを再確認させられた。

祖母の場合、紬ではなかったことだろうが、そんな複雑な仕事をしたのだろうかと今になって疑問がわいてきた。

蚕を飼って、山の畑に桑の葉を毎日採りに行き、繭を見た。そして、機を織っていたがその中間が抜け落ちている、、、、、、

ただ、囲炉裏の煙が漂う薄暗い二階にあがると、背中をまぁるくした祖母が、綿入りのちゃんちゃんこと同じように分厚いもんぺ姿でトントンカラリと一心不乱に織り機にむかい、孫の自分たちに目もくれない有様は、鶴の恩返しに似て鬼気迫るという感じがしたもんだった。

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