悟りはいまだし
空気が乾燥している分だけ汗は少ないが、太陽の光は刺激的だった。
ジャガイモ掘りは、例年のように重機で掘って、バケットを揺すれば芋が表面に浮かび上がるのを採るだけだが二時間が限界、足元はふらつくし目まいさえしてくる。
シャワーを浴びて、午後の風が出てくるまで待って再び畑に入り、また二時間。
翌日も涼しいうちに畑に入り、合計六時間ほどがんばって軽トラックの荷台をいっぱいにして終了。
結果的には、大豊作だった去年には及ばないが、十分すぎるほどの収穫だった。
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昼になって近くの道の駅で食事をしようと出かけ、食事のあと日陰のベンチに座っていると、真っ赤なワンピースの女性が通りかかった。
そう、年のころなら三十代から四十代の半ばとしか言いようが無い(何しろ男女とわず年齢不詳が多いので)が、この人の着ているものがあまりにも透けて見えるのに驚いた。
赤いワンピース越しに数少ない下着が見えるのである。同じ場所で座っていた御同輩一同、話しも途切れ目で追ってしまい、罰の悪そうな顔を見合わせた。
「海辺でビキニスタイルを見るより刺激的だな」「本人は知らないんだろうか?」などなど。
しかし帰ってきてから聞くとこんな格好は街中でちょいちょい見るそうで、今年の流行のひとつではないかとのこと、、、、たまげたね。
こんな刺激的な格好を見とれていると自動車事故でも起きないか、見ている視線がセクハラだなんていわれないか、、、、、歳はとっても悟りはいまだし。
ふと、1,998年にヒットした「夜霧のハウスマヌカン」の一節を思い出した。
#流行すたりに命をかけた 浅はか女のわたしでも、、、、
このとき、ウインドウズ98が発売になり、販売店に長蛇の列ができたものだった。
そしていま、ポケモンGOが日本でも配信が始まり、先行したアメリカ同様交通事故をはじめとする問題行動が出てきているそうだ。
流行り廃りを敏感に受けとめきれない爺さんは、またしても枠外で傍観しているのだが、、、、。
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