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2016年9月12日 (月)

ミキヨキ

Img_0008


先日になってようやくヨキの意味を知った。

ヨキとは、薪わりに大きな斧のことを子供のころ言ったのだが、その斧に三本線と反対側には四本の線が掘ってあった。

この三本線をミキといい、四本線をヨキということから、斧の名前をヨキというそうだ。

そして、ミキは御神酒という字から来ており、ヨキは四気つまり”地水火風”を言うとのことで、刃物に対して神聖視したものであったという。

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Img_0010鉱山に入って七年くらいたったころだったと思う、ようやく一人前と認められると鋸と刃広という手斧を持って歩けるようになった。

削岩機で坑道の先端に穴を掘り、発破をかけて坑道を掘り進めるのだが、硬い頑丈な岩盤ばかりでないことがあり、そのままでは危険な場合、松丸太で支柱を組んで支えるのだが、バッテリー電車やローダーと言う土砂を積み込む機械を通すため、五六の加背という大きさが最低必要であった。

五六の加背と言うのは五尺六尺を意味し、高さ1,8m 幅1,5mの大きさを言う。

この坑木は、30センチと離れない場所で発破をかけても耐えられるようにするため、それなりの技術が必要であった。直径25センチ前後、長さ2,1mの丸太を現場に運び込み、鋸と刃広で加工し組んでいくのだが、見栄もあってよい道具を自慢し合った。

その刃広を退職してからも、ずっと持ち歩いていたが、仕事をやめてから道具箱の墨にしまったまま放ったらかして置いた。

今日その刃広を取り出してみたら真っ赤にさび付いており、あまりにも哀れだったので砥石で研いで見た。

50年近く前買ったものだが、当時一日働くくらいの代金だったのではなかったかと思う。(今の価格でなら一万円以上にはなっていたはず)

打った鍛冶屋の銘は照秀とも読めるが、、、、、、とにかく極上品だったに違いないとみた。

あらあら研いだところで、写真にしてみたが、この先何に使う予定も無し、ダンシャリということになるのだろうが、、、、、

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コメント

星さま
ヨキというのは全国的に言われているようですね。
鉱山には山師特有の言葉がありますし、地方によって名前の違うものもありますが、ヨキはお呪いの意味があったためか、それとも全国を渡り歩いたサンカの民が使かって広めたかとも思っています。
いずれにしても、身近な言葉の意味を知らなかったとは、、、、

投稿: オラケタル | 2016年9月14日 (水) 21時02分

そうでしたか
子供の頃、有田川の河原に筏を止めて かなり太い丸太を鮮やかに薪にして たき火をする筏師さんがいました。その道具を『ヨキ』と言ってました。我々当時の子供にとってヨキは「しひゃくよしゅうはこーぞる じゅうまんよきのてき・・・」(軍歌 元寇)  元の国の武器か くらいに思ってました  
此の歳になっても そうだったのかと初めて知ったら なんか豊かになったみたいで嬉しいです

投稿: 星 | 2016年9月14日 (水) 19時53分

おばさま
長年使っていた私も知りませんでした、というか、気にもしていなかったのです。
先日、天竜美林のことを放送したとき、木を切る前に、手斧を木の前において合掌し「切らせてもらいます」と言っていた。
その際、斧の両面に三本筋と四本の筋が入っていることの説明もありました。
いままで、何かの飾りくらいにしか思っていなかったことが恥ずかしいくらいでした。

投稿: オラケタル | 2016年9月13日 (火) 21時00分

わが家でも以前は薪でお風呂を焚いていたので
ありますがヨキって当たり前に使っていました
名前の由来は知りませんでした

投稿: おばさん | 2016年9月13日 (火) 15時56分

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