大神楽祭りを見て
きょうは静岡浅間神社で大神楽祭りがあると聞いていたので早くから楽しみにしていた。
古いことを捨て去るのに躊躇しない静岡でも、山間部に入ると昔ながらの伝統芸能が残っている。
今日の大神楽祭りは、市内の安倍川筋と藁科川筋、そして、大井川の上流井川地区から集まった神楽舞十九演目が催される。
午後一時に始まった神楽は夜の八時まで延々と行われたが、自分が見たのは最初の六演目だけである。
生まれ故郷の神楽とはまた違った節回しや踊り方であるが、懐かしい気持ちで見ることができた。
静岡の神楽の特徴は、鈴を持った舞妓が踊るのと、剣を持った剣舞のようなものが多いが、今日自分が見た範囲の中では剣を持った踊りはなく、鈴と扇だけであった。
その中で、到着したときに耳にした清沢集落の”順の舞”と言うのは小学生九人の舞であったが、横笛の囃子がむかし聞いたペルーでのケーナによく似ていて、目を瞑って聞いているとこんなメロディーがあったような気がして懐かしく聞いた。
もちろん、踊り手の女の子もよほど練習したと見えて、くりかえし同じような節の流れに対応していた。
ただ、舞のはじめにまとめ役にインタビューし、その舞の意味の説明などがあったが、どの責任者も集落の人口減で踊り手はもちろん囃し方の不足感を訴え、中には近隣の集落と合同でやらなければ維持できないところまで出てきているようだ。
過疎化集落での祭りはすでに限界となれば、いつまで維持できるのか、、、、、いまのうちに記録をしておいても、復活は相当難しくなってきそうである。
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