小さな棘が痛い
イシミカワの実が団子を積み重ねたように草の先端に色づいてきた。
イシミカワとは変わった名前であるが、石見川とも石実皮または石膠(ニカワ)が語源と言われているらしいが、それがどんな理由なのかも分からないと言う。
草の分布は全国に広がる、タデ科のつる草であり、ちょっと油断すると田んぼや畦道にたちまち繁茂する雑草である。
そして、蔓には下向きの棘があるため、この草に引っこ抜こうとすると根元がかなり離れていることもあって長いつるが絡み付いて小さな引っかき傷をつくってしまう。
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昨日の沼津市長選挙は、自民 公明 民進の各党が公認し、農協をはじめ商工業団体などが応援した現職知事が、まったくの新人に倍ほどの票差で敗れた。
先の新潟知事選挙でも、同様の候補が敗れており、選挙民が政党や農協などの言うことを聞かなくなった、信用しなくなった、などの現象が出始めているようで、小さな棘でも痛いことを知らしめたようだ。
そして、次の総選挙がうわさされる静岡一区でも、民進党支部が推薦する候補者を、県連が無視してほかから候補者を連れてきて支部著に据えた。
当然一区の支部市議などは反発し離党したが、この調子では次の選挙は野党の分裂占拠になり、自民党候補は楽々当選をしたも同然の結果となるだろう。
では、なぜ支部が推薦した候補が県連から無視されたかというと、この人、原発反対運動をしたので、中電の組合員の支持を、ひいて連合の支持も受けられないからだそうだ。
どうも県連は原発に対する国民の意思を見誤っているとしか思われない。
長いこと議員を続けると、一般国民の考えと乖離してしまうことが、沼津市長や新潟県知事選に現れているとしか思えない。
おりしも、東電の福島原発の廃炉作業はお金がかかりすぎて、東電一社はもちろんのこと電力会社が束になっても出来ないほどなので、どこかおっつける手立ては無いものかと政府と一緒になって探し回っているようだ。
安い、きれいと宣伝してきた原発がそうでなかったことに口をふさいで、老朽原発の再延長を認めようとしていることも”乖離”と言わざるを得ない。
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