花筏は
「今朝の気温はマイナス三度だったよ」とは、例年りんごを分けてもらっているりんご園の主人の話し、、、、。
昨夜来、布引温泉でぬくぬくと過ごし、恒例の朝風呂を楽しんでいた身にとっては、気温が低いことは分かっていたが、零下をさすところまで下がっていたとは知らなかった。
長野までの道すがら、例年なら葉を落としてしまっている落葉松がまだ黄金色に枝先を輝かせ、ときおり、真っ赤に燃えている紅葉さえある中で「今年は本寒い日が少ないのかな?」なんて話し合っていたばかりだった。
昨日今日と穏やかに晴れ上がった空が、放射冷却をおこしたのだろう。
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兄弟それぞれに欲しいだけのりんごも積み終わり、それぞれに帰っていく中で、連れ合いの身体の調子が思わしくなかったので、もう一泊していくことにしたものの、自分自身は退屈をもてあまし、近所の津金寺に行って見た。
ここは、本堂前の大銀杏がすっかり葉を落とし、黄色い葉っぱをじゅうたんのように敷き詰めていた。
そして、そばの池には同じく葉を落とした別の銀杏を池に写しこみ紅葉や銀杏の葉を水面に浮かべて花筏を作っていたが、なんだか、もとの木を懐かしむようにまつわりついているかのように見えた。
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