赤水の滝
「地元の方ですか?」と聞かれて、「まあそうだよ」って答えたら
「ここの紅葉はいまが一番の盛りですか」っていう「木の葉もかなり落ちているから、もう終わりだろうね」 「そうですか」といって去っていった。
紅葉が盛りかどうか、目で見て分かるはずだが、どんな気持ちで聞いてきたのかなって考えてしまった。
長野から帰ってきてしばらくは動きたくなかったが、持ち帰ってりんごを配るために、今日は安倍川上流の知り合いに行ったついでに赤水の滝まで足を延ばしてみた。
赤水の滝は、落差50mほどというが二段に分かれており標高は900m近くの高さにあるため、このあたりの紅葉は終盤になっている。
この滝は宝永四年に日本の南岸沿いに巨大地震が起き、その影響で大谷嶺が崩壊した際川をせき止めて作られたものと言われており、その際流れ出した土砂が赤くにごって大きな水煙を上げたことから名づけられたという話が残っている。
宝永四年といえば、このあと富士山が噴火し江戸まで火山灰が降ったかと思うと、そのあと浅間山の噴火が続き、成層圏に上がった火山灰で日の光が届きにくくなって凶作になった時代である。
おりしも、今日は東北地方で五年前の東北地震の余震ではないかという地震がおき、津波の警戒でテレビは午前中全て津波関連のものばかり。
おかげで、季節の曲がり角である「小雪」も11月22日をもじった”良い夫婦”も目で見た紅葉の盛りも自分の目で判定できない青年もすべて何処かにすっ飛んでしまった一日になった。
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