三年は
霜が降りる今ごろは、草皆枯れるものだが、なかには寒さに強いものがかなりあり、ゲンノショウコなどもかなりがんばって耐えているようだ。
しかし、中には耐え切れなくなって赤く変色し始めるものも出てきて、緑の葉に遠慮しながら赤く染まって行くのがある。
あたかも、忘年会の酒席で同じように飲みながら、真っ赤に染まって恥ずかしげに隅に隠れる下戸のように、、、
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aはやいもので、今年もカレンダーの一番下一列を残すだけになった。
年末、世間が休みになると市場が買いだし客で混雑し、物の値段が上がるので、いまのうちに行って来ようかと、清水港の”河岸の市”に物を見に行ってきた。
どうせ、正月と言ったって、前のように客も限られているし、この歳になるとあまり食べられるわけではないので「大したものはいらないよ!」ってんで、半ば冷やかし気分で行くことにした。
人ごみは、早く行ったこともあって予想通り隙隙であり、ゆっくりと見て歩けたが、特に欲しいと言うものも無く、数の子と冷凍の魚など日持ちのするものをいくつか買った程度で帰ろうとしたが、、、、、、
ふと、海胆の売ってある店先で足を止めたのが運のつき、高いと思いながら値段の交渉をしてみると、「解凍したところだから長持ちはしないよ」とのこと、、、、
しかし、値段は、、、、思い切って買ってしまった。
帰ってから、「どうする?」「明日の命も保障されないんだから食べてしまおうよ」とまとまり、豪勢に海胆丼で綺麗に食べてしまった。
「美味かったね」「これでいつ死んでもいいよ」ってんで、三年(?)は長生きした気分に浸る。
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