明鏡止水
周りはすっかりと冬化粧、葦は冬枯れして金髪めいた茶色、青鷺も朝の食事を終えた後のようで微動だにしないため、水面を乱す波さえない。
”明鏡止水”とはこういう風景を言う。
この陽だまりも朝のうち、この辺りだけ、雲たちまちにして全天を覆い、昼前には雨が降り出してきた。
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ひさしぶりに珍しい文字を新聞で見た。
「同一労働 同一賃金」
若いころ組合運動の中で聞かれた言葉である。
当時は年功序列賃金が主体であり若い者からは不満の種になっていた。
ただ、坑内で働く我々は能率給という出来高払いがかなりの比重を占めていたので、実感が無かったものの、世間的には納得できるものがあった。
それがいつの間にか労働組合の主眼点からなくなって死語扱いにされ無くなってしまった。
近年若い人たちが、正規社員になれず、結婚も考えられないほど低賃金にあえいでいても、労働組合はその実情を見ようともしなかった。
それが、自民党政権の政府が温度を取って唱えだしたのは、単に人気取りだけなのだろうか。
アメリカの大統領選挙に民主党が敗れたのは、長年政権をとりながら支持基盤の工場労働者の苦境に目を向けなかったこと原因と言われている。
ただ、政府がこういうことを言う場合裏があると見るのは、僻目だけであろうか。
もしかしたら、上に合せず下の揃えたいとでも、、、、
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