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2017年1月28日 (土)

万作の花

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古来農耕民族であった日本人は豊年満作を常に願ってきた。

そのため、春に先駆けて山に咲くこの木をまず咲くという意味をこめたとも、良く咲く年は豊作になるとも言って”万作”と言うめでたい名前をつけたと言われる。

木の高さは、せいぜいで三~四メートルほどにしかならない低木であり、飛騨ではこの木の名前を”ねそ”とも”ねっそ”とも言ってきた。

縮れた鉋屑のような黄色い貧相な花であるが、花の無い季節には珍重され、名前ゆえにもてはやされた。

また、木の粘り強さから、この木を切り出した後小槌で叩き、木と木をねじり合わせて締めることで建物や祭りの幟などを建てるのに使った。

世界に誇る文化遺産の合掌造りなどが釘一本使わないと言われるのも、この木ですべて締め上げられていることによる。

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