暖房考
まるで、プラスチックかゴムで作ったような色合いと形の花、寒葵を見つけた。
今年の冬は、ことのほか厳しかったのか、かなり傷めつけられた葉っぱを見つけたので、花が無いかと目で探したのだわからない。
それでもと思って落ち葉をかき分けたところ、やっと見つけることが出来た。
寒葵は、葉っぱの形がわさびに似ているところから名づけらた草であるが、ウマノクサ科に属していて全然種類の違う草であり、徳川家の紋所になった葵の御紋は、この草の仲間の双葉葵だそうだ。
とにかく、花とはいえ地面に転がったようにして咲く花は、蟻などが花粉の仲介をしてくれるのを待つそうで、蝶やミツバチを相手にしているのではなさそうだ。
ただ、この草をギフチョウの幼虫が食草にしているため、時々ギフチョウが訪れるときがあると聞くので、注意しているが、なかなかお目にかかったことが無い。
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昨夜来激しくはないがずーっと雨が降っている。
そのため、体感温度も低くこの冬最後と思われる灯油を買いに行った。
この冬は、灯油を200リッターくらい買ったことになるか、、、、、
静岡の寒さに慣れるにしたがって、灯油の使用量が年々増えてきているようだ。
エアコンの暖房のほうが価格的には安いのだが、暖かさが違うと言うか、、、
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いままで、いろんな暖房で冬を過ごしてきた。
子供のころの囲炉裏は父親のひざに入り、前からホカホカと火を受け、背中には親父の体温があってすぐに眠くなったこと、その後薪ストーブになり、その横で腹ばいになって宿題をしていると、片側からぬくぬくと火照りはいり、ほっぺたが暑くなって眠くなり、宿題はおろそかに、、、、(勉強机などありゃしない)
学校では大型の薪ストーブ、薪の入れすぎで薄い鉄板は赤くなり轟々と音を立てて燃え盛る、教室中温かくなり、みんなでこっくりこっくり、、、、、、、
昼近くになると、そのストーブの上に網を載せ各自弁当箱を載せるため、いろんな匂いが立ちこめ腹はぐうぐうと、、、、そして、授業に集中できず、、、、、
その後の達磨式石炭ストーブは、煙突から吹き込む風で教室中煙幕が張られて黒板が見えず先生は室外に逃げ出す、、、そして、灯油になった。
薪のストーブが一番よかったが、その薪が手に入らない今、夢の中にさえ出てこない。
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