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2017年4月17日 (月)

踏まれてこそ雑草

Img_0023


先月連れ合いが、どこからかルピナスの鉢植えを貰ってきた。

そのとき、寒さに弱いので霜にあわない場所に置いて、といわれて濡れ縁の下にしまっておいたところ、花穂が萎れて危うく駄目にしそうになった。

慌てて路地に出し、如雨露で水をかけたところ、手当てが早かったと見え元気を取り戻し、今日も激しく降る雨の中、葉っぱに水玉を乗っけて元気にそだっている。

ルピナスは中南米も原産地であり、花の付きようが藤の花をさかさまにした感じから日本名は上り藤ともよばれている。

Img_0012四十年余前になるが、アンデスの標高4,000mを越える仕事場の近くで見たことがある。

多分原種のひとつであり、これを改良?して園芸種になったもののひとつであると言うことは、花や葉の形がそっくりであることからも分かる。

ただ、大きな違いは、南緯九度とほぼ赤道直下ではあるが、標高4,600mには氷河もあり、現場では雨季になれば、雪やあられ、霜さえ降りることがある土地柄であった。

そんな中で、ルピナスはほかの草たちに混じって花を咲かせていた。

つまり、原種は寒さには強い草花である。

.アンデス4,000mで見たルピナス。雪の中に咲く花

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春も本番、草木の芽も一斉に息吹の季節を迎えているが、庭や畑の雑草も勢いを増してきたため、連日のように雑草抜きに精を出している。

この雑草抜きをしながら思うのは、雑草と言うものは「踏まれてこそ本当の雑草ではないだろうか」ということ。

以前プロ野球で”草魂”をキャッチフレーズにしたピッチャーがいたが、庭の雑草も人が踏まない場所はごく簡単に根っこから抜けてしまい、はかが行くのだが、硬くしまった場所では、根っこが必ず残り、何日かするとまた草だらけになってしまうしぶとさがある。

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