竹秋
孟宗竹の葉が黄ばみ、密集した竹やぶにはらはらと葉を散らしている。
この時期葉を散らすことから、竹秋とこの季節を呼ぶ。
その下では運よく掘られるのを免れた竹の子がすくすくと育ち、背丈をこう大きさになって、葉を散らす先輩の竹を見つめている。
そのむかし、わがままな母親が冬に竹の子を食べたいと息子の孟宗に言ったが、雪の積もった竹林にはそのかけらも見当たらなかった。
孟宗は嘆いて天の神に祈ったところ、雪が解けてすくすくと竹の子が生えてきたので、それを掘って帰りあつものにして食べさせたところ元気尾になって、さらに齢を重ねた、と二十四孝にある。
儒教が盛んだったころの中国では、これで通ったのかもしれないが、自分さえ良ければという風潮の強いいまの世の中、こんなことを言ったら、、、、、、
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今年は、何処の竹の子産地も不作だそうだ、先日のテレビでは、昨年の夏の暑さが原因だったというが、自分らも今年二回掘りに行ったが他所と同様の状態だった。
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