静かに
水面には、鴨が数羽泳いでいたが、自分の気配を察したようで、静かに気嵐の立つ向こう側に姿を消し去ろうと向かっていく。
その様子は朝の寒さで身体がなまっているのかあわてて飛び去るというのではなく、ただ静かに静かに、、、、、、
自動車などのほかの騒音も吸い込んで、夜明けの麻機遊水地は静かに朝を迎えている。
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子供たちに迷惑をかけたくないと、いま墓じまいというのが盛んに行なわれているそうだ。そして、自分の最後を自宅で終えたいと願っている人もかなりの割合でいる中、やはり迷惑をかけたくないと施設に入る人がほとんどだという。
また、近所ではお嫁さんに遠慮して我慢に我慢を重ねている人の話を聞くと時代も変わってしまったなあ~と言う感を強くする。
二世代くらい前の人たちは年よりは子供に見てもらうのが当たり前という気持ちであり、嫁いじめと言うくらい姑の力は強かった。
何時のころから「子供に迷惑をかけないように自分で始末する、、、」という風潮になったのだろうか。
今日の新聞によると全国的に求人倍率が1,6倍を超えているという。
しかし、就職しても親の面倒を見るというほど給料に余裕は無いようだ。
結局は、自分で自分を養っていくしかないいまの時代はどうなんだろう。
気嵐のかなたに静かに消え去るしかないようだ。
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