縺れ合って
クロアゲハ
ナガサキアゲハ
五月に入った途端、園芸種のつつじは終わりを迎えたようでここの生垣は一部分を残して花を散らしてしまっていた。
そのため、アゲハチョウは今のうちにと思ったかどうかは知らないが、この花に集まり、蝶合戦をはじめていた。
クロアゲハとナガサキアゲハ、種が違う揚羽蝶はたがいに追い払おうと縺れるように上空に上がったかと思うと隙を見つけて舞い降りては蜜を吸い、また縺れる。
みんな仲良く蜜を吸えばよいのにと思うが、相手が吸うのを我慢できないようで邪魔するかのようにもつれ合う。
お互い牙や爪を持っていないのでよそ目にはじゃれあっているかのようにしか見えないが当の蝶たちにしてみれば真剣なのにちがいない。
人間の争いも宇宙規模で見ればなんともチッチャイことかもしれないが、当の本人たちにしてみれば、蝶同士の争いと違って相手どころか自分まで死滅させてしまう可能性があるところが馬鹿馬鹿しい。
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