金水引の花
明るい黄色の花の印象から見立てて名付けたらしい。
水引は日本独特のものだというのを聞いた事があるが、その結び方や色などで祝儀不祝儀の区別、結びを上向き下向きなどやはりかなり難しい作法があって面倒なものである。
しかし、野の花はそんなこと何処吹く風とそよいでいる。
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タイの北部の洞窟に入った少年たちが、折からの出水で十日間閉じ込めれあと、ようやく無事が確認された。
テレビで見る限りでは、よき指導者がいたらしく少年たちはかなり冷静に十日間を耐えてきている様子だが、もしこれがひ弱になった日本の少年だったら「どうなんだろうな」という気がしないでもない。
救出までまだ紆余曲折があると思うがひとまずは安心した。
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初めて就職した鉱山で坑内に入ったのは十八歳になったときだった。
労働基準法で坑内の仕事は十八歳以上の男子と決められているので、それを待って仕事についたと言うことである。
坑内で仕事する二日前に二年先輩のNさんが落盤事故で死亡するということもあり、「これから長い坑内勤務を無事勤められるかどうかわからない」と言う覚悟は持っていた。
そして、その後二十年に及ぶ坑内勤務の間何度か危険な目にはあったが、何とか切り抜けて現在に到っている。
ただ、坑内勤務の間何時落盤などで出てこれなくなったとき、少しでも身体に脂肪があれば持ちこたえられるのではないかと、朝ごはんは腹いっぱい食べて出かけるのが習慣になり、仕事をしなくなった今、必要以上にたべているようで、食べ過ぎた分が全て皮下脂肪として腹の周りに蓄えられれている。
周りの人はその腹を見て笑うが、「これは弁当だよ」って腹を叩いている。
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