朝焼けは
朝四時すこし過ぎ、起きるにはまだ早いと思ったが尿意には勝てず、もう一眠りするつもりで外を見たら、異様に外が赤かった。
久しぶりの朝焼け! 眠気も吹っ飛んで外へ出てみると、あだ明けやらぬ雲と山の隙間がどす黒い血の色のように染まっている。
「朝焼けに川を越すな」のことわざもあるように一時の雲の隙間で、まだ雨雲が残っていて、今日も雨が降るのかなという感じさえさせる夜明けだった。
昼過ぎ関市に住む姉から電話が来た「家のすぐそばまで川の水が来て、怖かったよ」という。
テレビは関市の北、旧板取村の付近が豪雨に見舞われ川が氾濫したと言っていた。
すぐそばのひるがの高原あたりでは1,000mmを越す雨が降ったそうだから、あのあたりもそれに近い雨量だったのだろう。
五十年くらい前下呂のすこし南でバスが豪雨で川に流された事故があったが、やはりこういう天気だったのだろう。
地震 雷 火事 親父 そのむかし恐いものの順序であった。いま、親父の権威は下がったけれど、天災を前にすれば人の力は無に等しいものを感じさせられる。
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