孝の始めなり
また猛暑が戻ってきた気配がする中、ここ三日午後になるとルリタテハがやってくる。
何が気に入ってやってくるのか判らないが狭い庭の中をあちこち渡り歩いている
蝶にも決まった散歩コースみたいなものがあるのだろうか。
とにかく忙しなくあちこちを飛び回り自慢の青い羽根を見せてくれない、カメラマン泣かせの蝶である。
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昨日になってようやく一人の大学生の遺体が上がったそうだ。
二十三日、静岡の海岸で大学生三人が海に流されたようで行方不明になり、同じく遠州の海岸でやはり一人が流されこちらは遺体で発見された。
いずれも、遊泳禁止場所でのことで、翌日は台風の影響で海が大荒れになっている中で捜索は難しい状況にあった。
まだ二人は行方不明のままだが、、、、
親の気持ちになってみると耐えられないものがあることは想像がつく、、、、社会的にももったいないこかぎり、、、。
自分も海ではなく、山で大怪我をして半年以上職場復帰できない状態になり、母親を三ヶ月病院で付き添い看病をさせたことがある。
父親はなんにも言わなかったが大きな親不孝であったことをその当時は思わなかった。
身体髪膚 これ父母より受く
あえて傷せざるは 孝の始めなり
と、高校のとき黒板に漢文で大書された先生がいたが、そのときは「古臭いことを書くもんだ」くらいにしか思わなかった。
この、言葉がじわじわと身に沁みて効いてきたのはごく近年になってからのこと。
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