撮り鉄?
鉄道ファンの中にはいろいろな分野があって、その中で写真をと写すファンを”撮り鉄”というそうだ。
自分は写真好きなのだが、そんなに鉄道に対して夢中になったことがないので、撮り鉄ではないと思っていたが、今日はそうでもなかったのかな?なんて、川原に座って考えていた。
静岡では金谷駅と千頭駅を結ぶ太井川鉄道が毎日蒸気機関車を走らせていて、弟の子供たちがそのむかしこの列車に乗るためだけに我が家を訪ねてきたことがある。
それは、さておき、久しぶりに金谷と千頭駅の中間くらいに当たる日帰り温泉へ来てみたがあまりにも混雑していて、駐車スペースもないので止めてほかにまわろうということになり引き返そうとしたが、昼時間も間近かだったので「食事くらいしよう」と食堂に入ったら、十二時に蒸気機関車が来るそうだからと聞いた。
「それじゃ~ 写真の一枚でも、、、」ということで撮影ポイントを探していたら鉄橋のそばの川原から写してみることにした。
ポスターなどには正面からのものが多いが、この場所からのは見たことがない。
と、川原に下りてみると、適当な風が吹いていて砂利の上に腰を下ろしていると昼食で膨らんだお腹のせいもあって眠くなりまどろんでしまう。
幸せってこんな感じ、予定時間が来たのに蒸気機関車の気配は無い。
しかし、腰を上げる気にはならない。結局三十分以上その場に居て汽笛を聞いた。
列車は何度も咆哮を上げ、鉄橋に差し掛かり瞬く間に渡っていった。
時間にして二分とはなかったような気がする。
そんなことのため、ひとつ処で長い間座り込んでいられるのは、”撮り鉄?”いや、もう再び生産されることのない蒸気機関車、滅び行くものに対する惜別の情?、、
どっちだろう。
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