藪の北で
お茶所静岡では、放棄されたお茶畑が近年多くなって、藪のようになってしまったところなど到るところで花が咲いていて珍しいものではない。
ツバキの仲間だというだけあって、夏場が過ぎると白い花びらに雄しべを盛りだくさんにつけた差し渡し2センチほどの花を春まで次から次へと咲かせ続ける。
花の色は、白一色なのは園芸品種とならなかったためのようだが、いま日本のお茶の75%をひとつの品種が占めているそうだ。
それは、明治になって、清水の草薙の藪の影で見つかった「藪北」という品種で、寒さに強く、一番茶を早く収穫でき、収穫量が安定しているという、農家にとってまたとない品種であることからだという。
米も同様だが、農家に都合の良いものと、本当に美味しいものとは違う。
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普通、藪の影で育ったものはメジャーにはならないのだが、、、、
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