ねっその花
マンサクを飛騨では”ねっその木”という。
雪がとけると、山のあちこちに黄色い花が見られ、春一番に咲く花として知られているがそれよりなにより、この木の粘り強さから、春祭りの幟を台木にしっかりとくくりつける気として使われるからである。
ぐりぐりと二回ほど巻いて梃子棒でねじるのだが、普通の木だと千切れてしまうのだが、高さ5mほどの幟がびくともしないようになる。
合掌造りの木組みもこれを利用するくらい丈夫な潅木である。
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十年ほど前、富士山に登った折、頂上から少し下がった地点で十人ほどの人に囲まれたお年寄りがいた。
そばに近寄るとお年寄りの周りにいた人は、親類縁者のようで「100歳のおじいさんの登山だ」と言っていた。
その賑やかさは並みのものではなかったしおじいさんは神輿のように祭られて登って行った。
また、テレビで御嶽山の頂上にある神社の宮司だと紹介されていたように思ったが高齢の神官が強力に背負われて登って行く放送を見た。
そして、今日の新聞には元スキーヤーとして名をはせた三浦雄一郎氏が南米の最高峰アコンカグアに登るためヘリコプターで標高6,000m地点までいったそうだ。
確かこの人、八十歳の折エベレスト登ったそうだが、周りに担ぎ上げられるようにして登頂したとか、、、、、
さすが有名人は違う富士山の百歳翁は親類縁者だし、御嶽山の神官は強力の日当で済んだが、が以外へ行ってヘリコプターで頂上近くまで行くんじゃ並大抵な費用ではいけるものじゃないだろう。
どこから、こんなお金を工面したのか知りたいものだが、何か採算が合うから出したはずの勧進元はわからない。
弁慶並みに勧進帳を読んでみてほしいものというのは、ひねくれものの僻みである。
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一月二十一日の報道によると、三浦氏はドクターストップによって登頂をやめたとのことであった。
医者まで同行して行っていたのか、まさに、大名旅行然とした登山だったわけで身体の調子くらい前もって分かっていたとすると一帯なんだったのか。ってことになる。
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コメント
TOMOKOさま
”飛騨の匠”のころから、飛騨人は花を愛でるより木の特性を知っていて、何かに使えないかと考えていたようで、”ねっそ”とは捩じりが語源だと聞いています。
今では、便利さだけからほかのものを代用していますが、ねっそはいまだに祭りの際には使われています。
伝承は文化ですが文化の廃れる時代になりましたね。
投稿: オラケタル | 2019年1月23日 (水) 17時24分
マンサク=ねっその木ですか。粘り強いという意味なのでしょうか? ちっとも知りませんでした。こういう事を知っている人はどんどん少数派になっているのでしょうね。暮らしの知恵の様なことがどんどん廃れてしまうのが残念です。我が家でも、私などの知っていることは僅かですが、子供たちにはあまり伝わっていないような気がします。一緒に暮らしていないってことはそう云う事なのでしょうね。
投稿: tomoko | 2019年1月23日 (水) 08時38分