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2019年6月 9日 (日)

民を安らかに

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迫迫から立ち上がる霧はやがて大きな塊になって雨は激しさを増す。

いかにも梅雨時といった感じがする季節になった。

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中国明の時代の康熙帝は万里の長城が傷み始めているのでその費用を訴えた官僚に、いままで長城を造ってきた幾つもの国が長城を突破されて滅び、自分の先祖も同様に長城に穴を開けて明を打ち立てた。と述べた後、国は内側から滅びるものである。

「徳を修め民を安らかにすることが国を盛んにする」といったそうだ。

先日、金融庁が70歳を過ぎたとき老後の資金を2千万円蓄えていないと大変になると言い、麻生大臣も同様な意見を言った。

今の世の中、毎月25万円の年金をもらい2千万円のお金を持っている人がどのくらいいるのか高級官僚や大臣には分かっていないのではないだろうか。

たしかに、オレオレ詐欺などで多額のお金を持っている老人はいるには違いないが、ごく少数だと思っている自分だけなのかもしれないが、、、、、、、、、、周りを見ても

そして、「生活費を増やすには投資などで稼ぐ方法を考えよ」というが、「世の中絶対安全というものは無い」と思っている自分からすると、投資というものは専門家でさえ大損をすることがあるのに、何の知識も無い人に勧めるとは言語道断きわまりない。

ここからはかんぐり話になるが、日銀が大量の銀行券を発行して株価を支えているが、そろそろ無理がたたって来ているので庶民に箪笥貯金などを投入させて株価を吊り上げさせようと、、、または肩代わりさせて銀行券の回収しようとしているとしたら、損をこうむるのは、、、、、

「そのむかし、日本でも民の竈から立ち上がる煙を見て心安んじた天皇がいたと言う話しがあるが、山から立ち上る霧を見てほくそ笑んでいるとしたら恐いことですよ」

将来が心配で民を安らかに出来ないような国はいつかは滅ぶと中国史にある。

 

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