地蔵様にすがりつく
地蔵様のほっぺに空蝉がひとつ、下に台座などがあるなか良くここまで登ってきたものだ。
空蝉は言葉通り蝉の抜け殻でもあるが、この世に現に生きている人「現人」をむかしウツオシミといったそうでその言葉がウツセミとなり空蝉の字が当てられたそうだ。
となると、この空蝉は七年の幼虫期間を経てようやく地蔵さんに救われたと見てよいのかもしれない。
自分も何時の日か地蔵さんにすがりつく日が来るのかもしれないと思うと、、、、、、、
七月二十五日、その前日から空が晴れ上がると言う予報の下、例年どうりジャガイモ掘りに長野県に向かった。
着いてみるとジャガイモの茎は枯れ、一ヶ月前に抜いた畑のはずの草がもうもうと生い茂ってどこがどこやらと言う状態になってしまっていた。
おまけに、地主で毎年重機で芋ほりの手伝いをしてくれる義弟が身体の調子が悪くて手伝えないとのこと、さらに、昨日は夕方から激しい雨が降ったとかで畑が湿っているとのことで踏んだりけったりの情況になっていた。
出直すことも叶わないので地面を乾かす手段としてまず草刈りからをすることにした。
しかし、捨てる神あらば拾う神もあるという言葉どおり、丁度来ていた近所の人が草刈りをしてくれるといってくれた。
四十五分後、ようやく草刈りを終え芋ほりにかかったが、今度は濡れて粘る土と暑さが厳しく午前中三畝を掘っただけでばててしまい降参、畑からの退出を余儀なくされてしまった。
二十六日、早朝から畑に入り午前中五畝、午後から二畝を掘りあげたが、残り五畝を残して今回はやめることにした。
今年の作柄は例年と比較して収穫量が多かった。なかでも、長さ20cmを超える巨大な芋が多く、軽トラックの荷台半分くらいになり、重さにして100kgを優に超えてしまった。
ただ、この巨大化が原因なのか、芋の中心部に小さな白く濁った部分のあるものがあり、ここから腐りが入っているものが見つかった。
人に聞いてみると、ジャガイモばかりでなくほかの根菜類にもあるそうで、これも、日照不足など気候の影響なのかもしれないとのことだった。
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