昔話しのかなた
木の間から見える荒れ果てた山、かってはこの上に1,219mのこんもりとした山が今見える右手の頂よりはるかに高く聳えていた。
山の名前は二十五山、名前の由来は雲を湧き起こし冷害を周囲に及ぼす悪鬼が住む山と恐れられていたが、旅の僧円空さんが二十五体の仏様を造って山頂に祭られ蛸とに由来する。
この山の中には膨大な鉛や亜鉛、金銀が眠っていたのだが、案外この金属が悪霊を呼び込んだのだったろうか。
平成になって、掘り尽くした?あと、空洞になった部分を埋めるため山頂を削った。
その結果、、円空さんの二十五菩薩はひなんしたものの、今では二等三角点はもとより二十五菩薩が祭られていた御堂、そして、自分たちが毎年担ぎ上げた四寸角の開校記念の標柱十五本もろとも地中に消えていった。
いまその景色を見るに往時を知るものはいたましさと哀れだけしか感じることがない。
何時の日か再びこの山が木に覆われて、昔話しのかなたに消えていくのは何時のことだろうか。
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