時代は変わっていく
揃うた そろたよ 床搗きゃ揃うた
稲の出穂よりよ~ぉ なお揃うた
鉛を精錬する溶鉱炉を造るとき、その基礎となる地面を固めるとき、大勢の人が槌を持って床を搗いたものだったが、その際調子を合わせるために歌われたのが、この床つき歌だったそうだ。
自分は鉱石の調査や採掘のほうだったので、実際にこの歌を聞いたのは組合の青年部、、、歌声運動の中から聞き覚えた歌だった。
今はどうなのかは知らないが、そのころ溶鉱炉は床搗きで締め固めた土の上に耐火レンガを積み上げて造っていたが、炉をとめるとレンガが崩れてまた造り直すしかないそうだ。
そのため、ストライキなどの際この炉を止めるというのが最大の圧力として争点になった。
実際何度かそんな事態になったが、会社は炉の運転を続けるため、組合員ではない管理職をかき集めて最低限の温度でこの炉を三交代で動かし続けたが、日ごろ肉体労働をしていない大学卒の管理職は大変だったようだ。
そのご、労働組合は世間の風潮に同化され、組合員の意見より会社の意向を組合員に伝達する機構に成り下がった結果、ストライキを打つ方法さえ分からなくなり、組合員の信頼を失ってしまった。
いま麻機の田んぼでは遊水地にするため買い上げられた場所と、高齢化や米の単価が下落していく中で放棄された田んぼも増え、マダラ模様が年々拡大していき稲の出穂は次第に少なくなっていく。
以前は労働組合の総評と並び評された農協はともに見る影もなく、、、、、、、、時代は変わっていく。
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