あつく垂れ込めた雲の隙間が朝日が昇ってきたのを知る。
朝の五時すこしまわった時間東の空の一部が真っ赤に燃え上がり幻想的な様相をきたした。
その空もまもなく箒で掃いたように雲が片付けられて青い空には白熱電球のような太陽が空気を暖めだした。
テレビでは、各地の午前九時ころまでには三十度を越してしまったと放送していた。
そのむかし、武田勝頼をかくまったとして火を掛けられた快川和尚が「心頭滅却すれば 火もまた涼し」と辞世の句を歌ったとか。
その話しをしたら、日が暑く感じなくなるのは歳をとって知覚神経が鈍った証拠であんたもそうなったらお終いだよって言われた。
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