スルーにブルー
終日雲がかかった空は昼でも薄暗く、ときたま空から降ってくる雨は寒さを否が応でも募らせてくる。
木編に冬と書いてヒイラギと呼ぶが、その白さは小さいながら涼しげで、まさに冬を代表する花を咲かせている。
この木の葉っぱには鋭いとげがあり、どんな構造になっているのかわからないが刺されるといつまでも痛い.
しかし、老木になると棘がなくなることから、人間に例えられ、「木でさえ丸くなる」と言われたことがある。
自分のとげはいつまでも尖っているのは、いつまでも若い証拠だと思っておくか、、、、
先日テレビで、最近の若い会社員は忘年会や新年会に出たがらないようでスルーする言い訳をいろいろと考えているそうだ。
都会の大会社はいざしらず、自分が出席した小さな部署の忘年会新年会は数知れずあるが、スルーしたいと思ったことは一度もなかったように感じているのは、やはり古い時代の人間なのだろう。
忘年会や新年会などをみていると、上司の前に行ってお愛想を言い酒を注いで回るタイプ、気の合ったもの同士が群がって話をするグループなどに分けられるが、自分の場合最初に座った席からほとんど移動しないで来るもの拒まずのスタイルで通してきた。
そんな飲みかたでいくとストレスもたまらないし、特別楽しくもないが苦になるわけでもなかった。
今の若い衆が出たくない理由は、「同じ釜の飯を食う」という意識がないためかと思う。
職場の中では個々が話をすることもなく共通の話題もない、、、、、
暇さえあればスマホの画面を見て自分の世界から出てこようとしない。
たばこの煙がもうもうと立ち込める中、芸者のたたく三味線や太鼓の音にかき消されないように大声で話し合った昭和の忘新年を懐かしく思っていたら、、、、、
旦那の郷里に帰る奥さんは「帰省ブルー」なんだって、、、、、
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