木立アロエの花が真っ赤に咲いている。
この花が咲くのは、茎の高さが50㎝くらいまで育たないと花をつけないそうで、暖かい土地でないと花が咲かないそうだ。
筒状の細長い管のような花は特殊な虫か鳥を相手にしているようでアロエの実は見たことがない。
万病に効くといわれ、一時はあちこち植えられていたが腹が痛くなったことのない自分は、傷をしたときややけどをしたときに葉っぱを折ったり削ったりして患部に張ったり塗ったりみた。
ヌルヌルはしていたが、そんなに薬効があったとは思えなかった。
そのためもあってか、我が家でもかなり整理したが、ほかでもあまり見なくなったような気がする。
昨年だと思うが神岡にも”せっと節”があることがユーチューブに載っていたことからわかった。
”せっと”とはむかし鏨岩機が導入されるまえまで、坑内で穴を掘る鏨(タガネ)をたたく金づちで、一般には石刀と書いているようだが、自分は石頭だと聞いていた。
自分が坑内に入った昭和30年代は水を使わない乾式の鑿岩機などもあったがすでに鑿を使うことはなかった。
しかし、竪坑を掘りあがるときは足場などを作るため岩にくぼみをつけようとチンコタガネを石頭で叩いたものだった。
このユーチューブにも鑿で掘る時代が済んだころから、せっと節を知る人もいなくなったと言っているが、自分も聞いたことはない。
同じ石刀節に足尾銅山のものなどがあるが、神岡のものは泥臭くて節回しも随分と違う。
#一寸くったけ あの娘のためだよ。という囃子を入れながら歌われていくが、一番気に入った歌詞は下の二節だった。
発破かければ切羽が伸びる
伸びる切羽が金になる
われわれの時代でも能率給という名のもと坑道を伸ばせばお金になったのはこのころと同じだった。
坑夫さんとは名は良いけれど
行けば山奥 小屋住まい
ハモニカ長屋の社宅は山の中腹にあり、このころは九尺二間のしとみ戸が窓だった。
余談ではあるが、民謡の飛騨やんさの最後に「負んだ子も抱いた子も おまえさんの子じゃないか 可愛がってやらんせ せっと せっと」というのがあるが、英語のSETではないことは確実にしても、石頭である可能性は どうかな?
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