精気を吸い取られる
一月二十日、温かい静岡になれた身にとって、例年より暖かいという長野はきびっしい朝を迎えていた。
フロントガラスを真っ白にしていた霜が朝日の当たったところから溶けて行きだすまでものの五分とはかからないのは、日の光のありがたさ、番犬も朝日に向かって太陽のエネルギーをじっと吸収していた。
今日は、義弟のかかっている佐久病院で脳外科の説明を受けるため姉妹が同伴して聞くことになっていた。
自分も待合室までついていったが診察室にまで入るつもりがない。
しかし、病院内で約二時間じっと過ごしているのはどの病院でもそうだがかなり疲れてしまう。
ひょっとすると、病院というところは精気をを吸い取るという力があるのだろうか。
食事をして義弟の家に帰る途中眠気がさして、途中にあった道の駅の駐車場に車を入れ、一時間余、あまり到着が遅いというので心配した義弟から携帯電話がかかってくる寝てしまっていた。
午前中、真っ青に光り輝いていた空も、起きてみたら一面の薄雲の下であった。
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