三題噺
うす緑の若々しい葉の中に淡い緑の花が咲いている。
樒(しきみ)別名を香花といってこちらの人は仏前に手向ける花としてよく採っていく。
自分が住んでいた飛騨では宗派の違いなのか無かったのかは知らないが、この木は見た覚えがなく、静岡に来て初めて知った木である。
樒は香花という名前があるくらいだから、その揮発性の香りはかなり強いうえ花瓶に挿しても長持ちをする花として好まれるようだ。
しかし、その香りはどくせいのたかさもしめしており、花言葉は「猛毒」「援助する」「甘い誘惑」と続くとなんだか三題噺のように一つの物語が出来そうな感じがする。
今日もまた、山に自生する樒を取りに来ている人がいたが、彼岸の入りを間近にして採っていったようだ。
昨日の新聞によると、静岡県で132頭目のイノシシが豚熱(豚コレラ)で死んでいるのが見つかったそうだ。
近年畑を荒らすイノシシの急増して、山の畑の周りも何度か掘り返されていたが、今年に入ってからは目に付くところで荒らされている気配はない。
イノシシの数はどんな居たとしても人間の数ほどではないのだから、132頭というのは致死率の高い病気のようだ。
県では、豚に移るのを恐れて山のあちこちにワクチンを餌に紛れ込まして蒔いているそうだが、効き目があるのかどうかわからない。
何せ向こうは、住民票がないので、、、、
一方人間界では、新型ウイルスによる騒動が収まる気配がない。こちらはワクチンや治療法がないのが一番の悩み。
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